終末系テキストADV『ナツノカナタ』Steamにて2021年8月に早期アクセス開始へ。終わった世界で北へ向かう、夏の旅路

国内の個人開発者Kazuhide Oka氏は7月16日、『ナツノカナタ』を2021年8月に早期アクセス開始予定だと発表した。『ナツノカナタ』は、終わってしまった世界の夏の旅路を描く、終末系テキストADVである。

国内の個人開発者Kazuhide Oka氏は7月16日、『ナツノカナタ』を2021年8月に早期アクセス開始予定だと発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は無料。早期アクセス版では、シナリオの前半部分がプレイできるという。また、公式サイトも公開されている。
 

 

*4月に公開されたゲームプレイデモ。最新のスクリーンショットなどを見る限り、UIなどは変更されているようだ

 
『ナツノカナタ』は、終わってしまった世界の夏の旅路を描く、終末系テキストADVである。プレイヤーがいる世界は、何の災厄も起きていない平凡な世界。主人公は、亡くなった祖母の遺品整理中に、古いコンピュータを発見した。祖母の思い出を期待し、コンピュータを操作する主人公。しかし、コンピュータから聞こえてきたのは、聞き覚えのない少女の声だった。

ナツノと名乗る少女の世界では、感染すると怪物になるパンデミックが発生し、数時間で社会が崩壊。それから半年、ナツノは両親や高校の同級生とも離れ離れになり、1人北を目指して旅を続けているのだという。古いコンピュータから繋がる謎の通話。終わってしまった世界と、何も起こっていない世界。それぞれ旅をする少女たち。ナツノの話相手として通話を重ね、少女たちの旅を見守っている内に、プレイヤーは真実へと迫っていく。
 

 

 
終末世界を旅するナツノは、廃墟や放置されたキャンプ地、空っぽのスーパーマーケットなどを探索。時折感染者とも遭遇しつつ、食料や道具、武器を入手して日々を生き抜いていく。ナツノは、基本的には自身の判断に従って探索を進めるが、主人公に意見を求めることもあるという。そうした時には、彼女の状態や持っているアイテムなどから状況を判断して、行動を指示する。意見を求められていない際にも、会話をきっかけにナツノが何かに気づいたり、正気を失った感染者を相手に適切に立ち回ったりなど、主人公が積極的に話しかけると手助けできるようだ。

またナツノは、探索中にほかの生存者と出会う。世界崩壊前に何らかの理由から集められた人々と暮らすアカネ、飼い犬を探して1人旅をするキコ、偶然発見した写真の場所を探すシノなどが登場。共に行動する中で、新しい視点から探索が進められたり、新しい友人の想いに触れる機会もあるそうだ。そのほか、一度に持てる荷物の量に限界があったり、素材の組み合わせで道具や料理を作ったりする要素も導入されている。
 

 
本作を開発しているのは、個人開発者Kazuhide Oka氏だ。同氏は、広島県尾道市を舞台にした脱出ゲーム『寄り道 [脱出ゲーム in 尾道]』を含め、Android向けに数作品をリリース。同氏は本作について「読むローグライクみたいな感じ」とツイートしており、小説を読んでいるような体験を目指して開発が進められているようだ。また開発スタッフとして、ゲームの3DCGアニメーターとして働くChiji氏がキャラクターデザインを担当。サウンドをruchiro氏が担当している。
 

 
ナツノカナタ』は、2021年8月にSteamにて無料で早期アクセス配信開始予定だ。Steamのストアページによると、早期アクセス期間は6か月間で、早期アクセス版ではシナリオの前半部分がプレイ可能。早期アクセス期間中には、シナリオの完結、アイテム/ロケーション/イベント/キャラクターの追加とクオリティの向上が予定されている。また。フィードバックをもとに、不足しているシステムの追加やストレスとなる仕様の改修も考えられているそうだ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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