『The Last of Us Part II』の“追いつけないはずのあのキャラ”に追いつき、倒せてしまう不具合が確認される。再現すると進行不能に
『The Last of Us Part II』にて、新たなバグが見つかった。物語の一部シーンにて、絶対に追いつけないとあるキャラに追いつき、倒せてしまうという不具合である。なお、本バグをおこなうとゲームが進まなくなるようだ。以下の文には『The Last of Us Part II』のネタバレが含まれているので、注意して読み進めてほしい。
発見されたバグは、アビーを操作する「シアトル三日目」にて、本来追いつけないはずのトミーに追いつき、さらに倒すことができてしまうというもの。YouTuberのSpeclizer氏の動画により発覚した。トミーを倒せてしまうバグの該当ステージは、アビーの「シアトル三日目」の「マリーナ」だ。
まずは、状況をおさらいしよう。マリーナでは、レブを追うためのボートを探すアビーが、マニーと再会。二人は、WLFのメンバーを狙う謎のスナイパーに狙われる。アビーはボートを借りるため、スナイパーを倒そうとするマニーに協力することとなる。この場面で二人を狙っていたスナイパーが、ジョエルの弟トミーだ。
マリーナでは、トミーを追いかけながらステージを進む。トミーは射撃の腕が良いため、少しでも頭を出すとすぐに撃たれてしまう。物陰に隠れながらトミーを追いかけて、ある程度ステージを進むと、トミーはシャッターの奥に逃げ込んでシャッターを下ろす。通常のプレイであれば、その後シャッターの向こう側に迂回するルートを探すことになる。しかし、今回の発見で、トミーがシャッターを下ろす前に滑り込むことができると判明している。
Speclizer氏の動画では、ステージの構造を熟知した上で、トミーが銃を撃つタイミングを見極めながら、素早く迫る様子が見受けられる。そして、シャッターが下りきる前に滑り込み、本来追いつけないはずのトミーと対面。シャッターの向こう側に侵入すると、トミーは攻撃してこないようだ。トミーを倒すと、弾をドロップすることも確認できる。なお、前述のとおり、本バグをおこなうとゲームが進まなくなるようだ。十分に注意されたい。
『The Last of Us Part II』の開発元、Naughty Dogの品質管理担当Jan “Gabby” Llanillo氏は、Twitterにて本バグに言及した。「開発段階で何度も報告し、修正済みと連絡が返ってきていたが、修正されていなかった」といった内容のコメントを投稿。同投稿に続けて、バグ履歴があまりにも混沌としていたことなどをあげて、開発におけるバグ修正の難しさを嘆いた。『The Last of Us Part II』は、ロープの挙動(関連記事)やドアの開き方(関連記事)をはじめ、細部にまでこだわって作り込まれていることもあり、その分バグの確認や修正も複雑だったのかもしれない。
『The Last of Us Part II』は、PlayStation 4向けに発売中。PlayStation 5でプレイする場合は、最新パッチを適用すると30fps/60fpsの選択が可能となる。