Electronic Artsは7月12日、サッカーゲーム『FIFA 22』を正式発表した。対応プラットフォームはPC（Steam/Origin）/PlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|S/Xbox One/Stadiaで、10月1日発売予定。また、Nintendo Switch向けには『FIFA 22 Legacy Edition』が同日発売される。
本作は、EAのサッカーゲーム『FIFA』シリーズの最新作だ。基本となるゲームプレイの進化に加え、全モードに革新的な新要素を追加し、シリーズ史上最高にリアルなサッカーを実現するとしている。なおカバーアスリートは、パリ・サンジェルマンFC所属のキリアン・エムバペ選手が務める。
『FIFA 22』での新要素のひとつには、新たなゲームプレイテクノロジー「HyperMotion」の採用が挙げられている。上のトレイラーで紹介されているように、Xsens社のスーツを用いて、ピッチ上でのプロ選手22人の動きをモーションキャプチャ。選手のタッチやタックル、ダッシュ、デュエル（競り合い）を忠実に記録し、その膨大なデータをもとに4000以上の新しいアニメーションが追加された。個々の選手やチームの動きをさらに強化したという。
さらに、最先端の独自の機械学習アルゴリズム「ML – Flow」による、870万フレーム以上の試合キャプチャからの学習も実施。リアルタイムで新しいアニメーションを作成することで、たとえば選手がボールに近づく際の歩幅やリズムをうまく調整するなど、ピッチ上での臨場感あふれるリアリズムを生み出すとしている。
選手AIについては、攻撃時には1秒あたり最大6倍の判断が可能に。アタッカーは周囲の状況をこれまで以上に把握し、ビルドアップでより賢く走り込み、こぼれ球に素早く反応するという。一方守備時には、チームが連動して機能するようになり、ピッチ全体でフォーメーションを維持した動きを見せるほか、空いたスペースをカバーする動きもおこなうそうだ。なお、HyperMotionを含むこれらの新要素については、PS5/Xbox Series X|S/Stadia版にのみ実装されるとのこと。
ボールの物理表現に関しても、現実のデータを取り込むことによって、これまで以上のリアルさを表現するという。ボールのスピードや空気抵抗、地面との摩擦、転がり抵抗などのパラメータを調整し、選手のボールタッチやトラップ、パス、シュート、ドリブルなどのリアリズムを追求したとしている。
ゲームプレイメカニクスについては、特に1対1の場面に効果を発揮するExplosive Sprintを追加。ドリブルあるいはディフェンス時の加速を、よりコントロールできるようになったそうで、たとえば相手を引きつけてから一気にフルスピードで抜き去るといったシーンが紹介されている。
攻撃時の戦略に関して、プレイヤーは自らのチームに対して、ピッチの自陣・敵陣それぞれの場面に、異なる戦略を設定できるという。たとえば、自陣ではボールキープを優先し、敵陣に入れば一気にビルドアップしたりなど、プレイスタイルをより表現しやすくなる。
このほか、ゴールキーパーには新たなシステムを導入。インテリジェンスレベルを引き上げ、より確実なシュートストップや、よりスマートな判断をおこなうようになるという。また、選手ごとのポジショニングの個性も表現するそうだ。
本作には、『FIFA 20』から導入されたVOLTA FOOTBALLも収録予定。世界各地のストリートサッカーのコートにて、さらに華麗なプレイで自分だけのスタイルを表現できるようになるそうだ。FIFA Ultimate Teamについては、自分のスキルを試しやすくなったり、奥深い新たなカスタマイズができたりといった要素を導入。このほか、バーチャルのプロ選手を作成するプロクラブモードやキャリアモードも用意される。これらの詳細は近日公開するとのこと。
『FIFA 22』は、PC（Steam/Origin）/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Stadia向けに、10月1日発売予定。通常版のほかにUltimate Editionも発売され、Ultimate Editionの予約購入者は4日間の先行アクセスにより9月27日からプレイ可能だ。また8月11日までに予約すれば、トレード不可のFUTヒーロー選手がプレゼントされるとのこと。詳しくは公式サイトを確認してほしい。
なお、Nintendo Switch向けに同日発売される『FIFA 22 Legacy Edition』には、本稿で紹介した新要素は収録されない。公式サポートページによると、新登場あるいは更新されたスタジアムやユニフォーム、そして2021/22シーズンのチームのみが収録されるとのこと。
