国内の個人ゲーム制作サークルZephyrStudioは7月8日、『モン娘ぐらでぃえーた』Steam/iOS/Android版を7月15日に配信開始すると発表した。価格はSteam版が520円、iOS版が610円、Android版が500円。6月時点では、7月25日の配信開始が予定されていたが、10日前倒しになったわけだ。なおリリースが早まった理由について、開発者の湊あおい氏は「勘違いして頑張った結果前倒しになりました」と説明している。
『モン娘ぐらでぃえーた』は、カードを使って最強のモンスター娘を育成し、闘技場制覇を目指すローグライトRPGである。本作の舞台では18年前に戦争が終わって以来、亜人への迫害が続いていた。さまざまな事情から亜人たちにできる仕事も限られているが、闘技場には身分の別け隔てなく誰でも参加可能で、制覇すると安定した暮らしが手に入るという。亜人復興協会に所属する新人トレーナーのコメットと、モンスターブリーダーの主人公は、モンスター娘とともに闘技場へ挑戦。モンスター娘に安定した暮らしを送ってもらうべく、闘技場のランク3制覇を目指して3人1組でトレーニングと戦いに励む。
主人公とコメットは、モンスター娘が闘技場で勝てるように、まずはトレーニングをおこなっていく。本作ではトレーニングがカードになっている。HPが増加する走り込みや筋力が増加する素振り、HPが回復し愛情が少し増加する休憩など、トレーニング内容に応じてパラメーターが上昇。トレーニングカードを選択して、HP/筋力/強靭/知力/精神/愛情の6パラメーターを強化し、モンスター娘を成長させていくわけだ。
各カードには、上昇するパラメーター以外にも経過する日数が設定されており、トレーニング実施時にはカードごとに一定日数が経過する。経過した日数に応じて画面内のスケジュールが進行し、戦闘やショップなどのイベントが発生。各ランクの最終日にはボスが待ち構えており、勝利すれば次のランクへと挑戦できる。
またボス戦も含め、戦闘では時間経過とともに増加するAPを消費し、命中率や威力などが設定されたスキルを使って、ほかのモンスター娘と戦いを繰り広げる。戦闘に勝利すれば、日数が経過しないカードや1日だけトレーニング効果を増加させるカードを含め、使い捨ての強力なカードが数枚入手可能。さらにエリートやボスとの戦いでは、パラメーターの増減倍率を変更するアーティファクトも手に入るため、より強いモンスターを育成するためには、積極的に戦闘マスに止まりたいところだろう。しかし本作では、戦闘やトレーニングで受けたダメージは自動的に回復しない。HPを犠牲にトレーニングを実施していたら、回復できずに格下のモンスター娘に負けるといった事態も起こりうる。トレーニングの効率に影響する愛情の存在もあり、闘技場を制覇するためには、スケジュールやHPも含めてリスク管理も必要になってくるわけだ。
美味しいものを食べるのが好きなドラゴニュートや、熟練すると東方の秘術ニンポーを使いこなせるというシバイヌ、眼がコレクターに高値で取引されているイビルアイズ、好戦的であるものの意外とちょろいモビー・ディックなど、デフォルメされた可愛らしいモンスター娘10人が育成対象として登場。初期段階はシバイヌとドラゴニュートだけが育成可能であるものの、プレイ後に手に入るマジックストーンを消費すると、新しいモンスター娘やアーティファクト、カードなどがランダムで解放可能。誰でも遊びやすいカジュアルやノーマルから、序盤から死闘が展開される試練5まで、7段階の難易度も用意されている。
本作を開発しているのは、湊あおい氏による個人サークルZephyrStudioである。プレスリリースによると、『モンスターファーム』シリーズや『ダンジョンメーカー』、『実況パワフルプロ野球』シリーズのモード「栄冠ナイン」などの影響を受けて本作を制作。ライト層向けの難易度設定になっているため、ローグライトにハマるきっかけとしても考えられているそうだ。
また本作は先行して2021年2月にPC(BOOTH/DLSite/メロンブックスDL)版がリリース。リリース後にはデザインコンテストも実施されており、2人の新しいモンスター娘と育成カードも実装予定となっている。そのほか次のバージョンでは、カードのテキストが見れる図鑑機能も登場するそうだ。
『モン娘ぐらでぃえーた』は、PC(Steam)版が520円、iOS版が610円、Android版が500円で7月15日配信開始予定。先行してPC(BOOTH/DLSite/メロンブックスDL)版が配信されており、BOOTH/DLSiteでは体験版も公開されている。