オープンワールド流体サバイバルADV『Breakwaters』新トレイラー公開。モーセの如く海を割る、水を自由自在にあやつる大冒険

デベロッパーSoaring Pixels Gamesは7月9日、『Breakwaters』の新トレイラーを公開した。『Breakwaters』は、海に点在する島々を探検するオープンワールドサバイバルアドベンチャーだ。

デベロッパーSoaring Pixels Gamesは7月9日、開発中のオープンワールドサバイバルアドベンチャーゲーム『Breakwaters』の新トレイラーを公開した。トレイラー映像では、島と見紛うスケールの巨人がビームを吐く様子や、ボートやグライダーなどの乗り物、そして本作の大きな魅力である生き生きとした水の表現が確認できる。
 

 
『Breakwaters』は、海に点在する島々を探検するサバイバルアドベンチャーだ。360キロメートル平方の広大なオープンワールドに分布する島やバイオームは、プロシージャルに生成される。プレイヤーはクラフトや拠点作成、農耕から畜産に至るまでさまざまな要素を駆使して、島から島を探索しつつ生き残りを目指す。

まず、本作において目を引くのがその流体表現だ。波はリアルに砂浜に打ち寄せ、そして引いていく。これだけでも美しい表現であるが、本作の水の再現は見た目だけに留まらない。トレイラーではまるでファラオの軍勢に追い詰められたモーセが海を割るかのごとく、水場を真っ二つにして底を歩く様子が見られる。また、水は堰き止められればリアルに停滞し、堰を切ればふたたび流れ出す。タンクやポンプなど液体を扱う設備も存在し、水流を使った機構も作ることが可能。アイテムである精製クリスタルを使えば、さらに自由に水を操作できるようだ。
 

 
そうした水の操作や建築要素を駆使すれば、谷に水を流し込んで湖に変える、低地を完全に水没させるなど、大規模に島のありようを変えられる。そして、流体表現でシミュレートされた広大な海には、海底遺跡なども点在しているようだ。流体操作を駆使して到達できる海中深くには、レアな資源が眠っている。サバイバルゲームは数あれど、これほど流体表現がゲームプレイに関わるものは多くないはずだ。

海洋は泳ぐほか、カスタマイズ可能なボートで横断することもできる。ほかにもトレイラーでは船に羽を取り付けた“ボートグライダー”とでも呼べそうな乗り物で空を滑空する様子が見られる。海の旅も空の旅も、かなり気持ちよさそうだ。
 

 
しかし、本作で待つのは楽しい旅の道行きばかりではない。モンスターや盗賊らしき人間など、主人公を狙う敵も存在する。戦闘は近接戦闘や弓矢による遠距離戦のほか、瓶を投げてなんらかの液体で攻撃することも可能なようだ。また、敵には島に匹敵するサイズを誇る大物ボス「Titan」が数種類存在する。トレイラー映像で某怪獣のごとき極太のビームを吐いているのは、Turtle Titanと呼ばれる種類のようだ。知恵とリソースを駆使してこうした巨大ボスと戦うのは楽しそうではあるものの、ビームで拠点が焼き払われないか心配である。
 

 
なお、開発元Soaring Pixels Gamesは、本作について今年3月31日よりKickstarterキャンペーンにて支援を募集していた(現在は終了)。ゲーム内容の拡充を目指して開始した同キャンペーンは、ストレッチゴール達成の上で成功を収めている。また、同スタジオのオーナー兼開発者であるPhillip Heckinger氏は、過去に『クウォンタム コナンドラム 超次元量子学の問題とその解法』などのゲーム作品の制作に携わっていたほか、MicrosoftにてXbox OneやHololens関連の開発業務にも従事していたそうだ。本作の期待をそそるコンセプトと高度な流体シミュレーションは、そうした技術と経験にも支えられているのだろう。

『Breakwaters』は2021年Q2からQ3にかけて、PC(Steam)向けに早期アクセス配信開始予定だ。オンライン協力プレイにも対応する。なお本作Kickstarterページによれば、日本語への対応も予定しており、コンソール版のリリースも視野に入れているようだ。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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