Xbox Series S合体型ディスプレイ「xScreen」開発中。巨大ノートPCのごときインパクト抜群の姿


オーストラリアのゲーム機器制作企業UPspec Gamingは7月7日、同社が手がけるXbox Series S向け折り畳みディスプレイ「xScreen」の紹介動画を公開。同時にKickstarterでのクラウドファンディングキャンペーンを開始した。xScreenはXbox Series Sと一体化して動作するよう設計されており、スピーカーも組み込まれている。

xScreenはコンソール一体型のディスプレイ機器だ。Xbox Series S用に開発された本アイテムは、面倒なテレビへの配線などの準備なしに、同機と合体させた状態で純製電源ケーブルを差し込めば、ゲームが始められるよう設計されている。ディスプレイ部分はXbox Series Sの寸法に合わせて折り畳めるようになっており、その様子はまるで巨大なラップトップパソコンのような印象だ。

本体との接続については、xScreenに据え付けられたHDMIおよびUSB端子でおこなわれる。HDMIからは映像と音声の信号が、USBからはモニターへの電力がxScreenに送られるかたちだ。本体への結合は、側面についたラッチを締めて、メッシュ部分に固定する形式となっている。xScreen背面からは、本体の給電ポートおよびストレージ拡張カードへのアクセスが可能。こちらから本体に電源ケーブルを差し込めば、ゲームを遊ぶ準備は完了、という仕組みだ。


肝心のディスプレイ部分のスペックについては、サイズは11.6インチ、解像度は1080p(1920×1080)で、リフレッシュレートは60hzとしている。現在、いくつかの候補から使用するパネルを策定中とのことで、応答速度などの詳細なスペックは公開されていない。しかし、前述のスペックならば大半のXbox Series S用ゲームを楽しむのに十分な性能といえるだろう。また、スピーカーのスペックなどについても現状では明らかにされていないようだ。

Upspec GamingはxScreenについて、Kickstarterにてクラウドファンディングを募っている。記事執筆現在、同キャンペーンは開始から約1日たらずにして、300人を超える支援者をあつめる盛況を見せている。金額についても、目標額の1万3000豪ドル(約100万円)をはるかに凌ぐ、約6万3000豪ドル(約522万円)の支援を獲得している。ページでは「家族とのテレビ主導権争いの回避」や「友人宅への持ち込みの容易さ」などを本機器のメリットとしている。支援者からの大きな反響には、そうした需要の存在も反映されているのだろう。

なお、支援者への謝礼内容については、記事執筆現在は1豪ドル(約81円)以上の支援で「先行予約枠の確保(予約枠の多さにより必要支援額が変動)」、249豪ドル(約2万円)以上の支援でxScreen本体が手に入るとのことだ。発送開始は今年12月頃を予定している。

また、xScreen本体の発送については追加で送料がかかる。キャンペーンページによれば、国外発送については約35豪ドル(約2800円)の送料がかかる見込みとしているほか、国によってはさらに追加の送料が発生する可能性があるとのことだ。ほかにも注意事項として、海外発送については世界的に不安定な状態であり、到着が遅れる可能性があることに触れている。国内からの同キャンペーン支援を検討する方は留意されたい。