パブリッシャーNaconは7月7日、バイクシミュレーションゲーム『RiMS Racing(リムズレーシング)』の新トレイラーを公開。イタリアのEDMプロジェクト「The Bloody Beetroots」とのコラボレーションを発表した。トレイラーの映像は、本作のために書き下ろされたという楽曲にシンクロしつつ、ゲーム内容が垣間見えるものとなっている。
『リムズ レーシング』はイタリア、ミラノに拠点を置くデベロッパーRaceWard Studioが開発する、本格的バイクシミュレーションゲームだ。本作はバイクのメカニクスに至るまでをリアルに再現することを目指している。バイクのフロントからリアの隅々まで網羅したパーツ交換システムや、走行中に現実世界でバイクに起きる物理的リアクションの再現が特徴だ。
Steamストアページによれば、本作でプレイヤーは「世界で最もパワフルだとされている」国内外の実在バイク8台から、好みのマシンをさらに自分好みに染め上げられるようだ。国内からはヤマハ、カワサキ、ホンダ、スズキなどそうそうたるメーカーが顔をつらねており、海外からはドゥカティ、アグスタ、アプリリアなどのイタリアを代表するメーカーたちに加えて、BMWが参戦している。いずれのマシンもメーカーとの密接な協力体制により、細部まで再現されているという。
本作のメカニクス管理システムでは、そうしたマシンたちの調整も微に入り細に入りおこなうことが可能だ。レースの合間には、パーツをすべて取り外してのメンテナンスが可能なほか、パーツをアップグレードしてパフォーマンスを向上させることもできる。パーツ類はブレンボ、オーリンズ、メッツラー、ピレリなどの著名メーカーから500を超える公式スペアパーツが用意されており、ライダー用の装備も200種類を超える。「ネジの一本に関してまで詳細な知識を得ることになる」と豪語するほどの綿密なカスタマイズができるようだ。
本作には、カスタマイズしたマシンの状態をチェックする「バイクステータスチェック」システムも存在する。ブレーキディスクの温度やタイヤの空気圧と摩耗度、サスペンションの挙動に至るまでがモニターでき、パフォーマンスの最適化についての提案もしてくれる。まるで実車のようなカスタマイズ性を備えるほか、走行中はバイクがそれらのステータスに応じた走りを見せるようだ。今回のトレイラーでは、サスペンションからライダーの指先に至るまで、現実と見紛うような挙動を見せている様子がうかがえる。
そうしたリアルな挙動に不慣れなプレイヤー向けには、アシスト機能によるサポートも実装されている。走行可能なコースも、シルバーストーン、ラグナ・セカ、鈴鹿、ニュルブルクリンク、ポール・リカールなど実在の公式サーキットのほか、世界各地の公道コースも収録している。豊富なロケーションで愛車を走らせるのは、バイク好きには至上の歓びだろう。
『RiMS Racing』にはチーム運営をおこなうキャリアモードもある。同モードでは、プレイヤーはレーススケジュールの管理やライダーの育成、研究開発部門への投資などを通してチームを高みへ導いていく。走りとはまたちがった楽しみ方もできそうだ。
本作と今回コラボレーションをおこなうのは、イタリアのミュージシャン/音楽プロデューサーであるBob Rifo氏によるEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)プロジェクト、The Bloody Beetrootsだ。今回のトレイラーでは、本作のために書き下ろされた楽曲「EZEKIEL」が使用されている。ゲームによくマッチした、走行の爽快感と緊張感を盛り上げてくれる曲だ。また、The Bloody Beetrootsは「EZEKIEL」のほかにも複数の楽曲を本作サウンドトラックに提供する予定とのことだ。
『リムズ レーシング』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)およびPlayStation 4/PlayStation 5/ Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けに、8月19日発売予定。このうち、国内向けに3gooが販売を担当するPlayStation 5/PlayStation 4版は価格6930円(税込)、Nintendo Switch版は6380円(税込)となっている。