『Destiny 2』PvE人気武器「アナーキー」弱体化示唆でコミュニティの話題に。強武器の“ガラクタ化”を懸念
Bungieは7月1日、同社が提供するオンラインFPS『Destiny 2』の週間ニュース「今週のBUNGIE」 にて、同作にまつわる今後のアップデート方針を発表した。発表のなかでは、今後の各種調整の予定のほか、次シーズンでのエキゾチック武器「アナーキー」の弱体化が示唆されている。PvEアクティビティで高い人気を誇る同武器の弱体化予告に、一部コミュニティは騒然としているようだ。
今回のBungieによる投稿は、7月7日より開催されるゲーム内イベント「夏季の宴」の紹介、および多岐にわたるアップデートの予告が中心だ。武器バランスの調整が数多く盛り込まれており、PvPを好むプレイヤーからの反響も大きい内容となっている。しかし、特にコミュニティの注目を集めているのは、エキゾチック武器であるアナーキーに関する言及だ。
アナーキーは、『Destiny 2』において、PvE向けに高い人気を誇る武器だ。同武器は重火器である「ヘビー武器」枠のグレネードランチャーという種別になるものの、挙動はやや特殊。発射した粘着弾の間にラインを張って、敵に継続したダメージを与えられるのが特徴だ。「敵に持続ダメージを与えつつほかの武器で攻撃できる」という性能ゆえに、その弾持ちの良さも手伝って高い使用率を誇っている。入手するには高難易度なレイドをプレイする必要があるものの、他の同種武器を圧倒する性能とされている。
Bungieは同記事のなかで、アナーキーについて「あまりにも長い期間、性能が突出し過ぎていた」との見解を示し、ほかのグレネードランチャーにも日が当たるような調整をすると述べている。『Destiny 2』メタデータ解析サイトによれば、記事執筆現在、各PvEアクティビティでのアナーキーの全体使用率は8.86%で、ほかのヘビー武器枠の装備と比較して突出している。人気武器「ゼノファジ」と人気を二分するかたちでトップに君臨しており、ヘビー武器枠で続くのは「ギロチン」の2.64%という状況だ。Bungieとしては、こうした“アナーキー一強”の状態を変えたいという意図があるのだろう。
長らくPvEトップメタ武器の地位を誇ってきたアナーキーの弱体化予告を受けて、海外掲示板Redditの『Destiny 2』コミュニティ/r/DestinyTheGameでは同トピックに関するスレッドが立てられている。なかでも「そもそもアナーキー弱体化は当然では?」という趣旨のスレッドには約4400件のUpvote(高評価)がつけられ、コメント欄で議論が活発に交わされている。多数のコメントを見る限りでは、弱体化を受け入れつつも「アナーキーが完全に使い物にならなくなるのでは」という懸念を示す意見が目立つようだ。
Bungieは過去、バランス調整の関係やグリッチによって発生した“強力すぎる”武器やスキルを、かなりの回数にわたって弱体化してきた経緯がある。なかには弱体化後、利用者が極端に少なくなってしまった武器もあり、「トップ武器を弱体化するのなら、不人気武器も使えるレベルに強化してほしい」とするスレッドも多くのUpvoteを集めている。いずれにせよ、強すぎる武器の弱体化は受け入れつつも、“使えない”レベルまでは弱体化しないで欲しいという声が大きいようだ。
今週のBUNGIEではほかにも、対人戦を好む『Destiny 2』プレイヤーにとって、影響の大きい調整が予告されている。「ショットガンの射程弱体化」、「120 RPMのハンドキャノンの精密ダメージ低下」や、エキゾチック武器「デッドマンズテイル」の腰撃ち射撃と射程の弱体化といった、PvP人気武器への下方調整が中心だ。
なお、PvP武器調整については今シーズン中に、アナーキーへの調整は来シーズンに実装予定とのことだ。ほかにも多岐にわたる調整が予告されているため、詳細は今週のBUNGIEを確認されたい。