国内RTAイベント「RTA in Japan Summer 2021」採用ゲームリスト発表。3分クリアの『メジャーWii』や筋肉が物を言う『リングフィットアドベンチャー』など、76タイトルが集まる
国内RTAイベント運営団体RTA in Japanは6月27日、オンラインRTAイベント「RTA in Japan Summer 2021」の採用ゲームタイトルを発表した。RTA in Japanは「ゲームを開始して実時間でどれだけ早く目標に到達できるか」を追求するRTA(リアルタイムアタック)を、多数の走者がさまざまなレギュレーションでおこなう、国内RTAの祭典だ。昨年の開催ではTwitchで多数の視聴者を集めるなどの盛況を見せており、今回発表された採用タイトルもイベントファンの注目を集めている。
「RTA in Japan Summer 2021」は、今年8月11日から15日にかけて開催予定だ。昨年開催された「RTA in Japan 2020」では、Twitchでの同イベントピーク視聴者数が3万人を突破、今回の開催にもコミュニティの期待が集まっている。その内容はバラエティに満ちており、過去の開催では「ホットプレートでゲーム機を加熱して最速クリアを目指す」、「配信の都合上、ゲームキューブを物理的に振り回す」などのエンターテイメント性溢れる一幕があった。
今回の「RTA in Japan Summer 2021」では76タイトルの多彩なゲームとレギュレーションが採用されており、幅広い視聴者が楽しめる内容が期待できる。採用タイトルは『スーパーマリオ』シリーズのようなタイムアタックの定番タイトルから、高難易度のアーケード作品、果ては特異なゲーム内容からミーム化してしまっている作品まで幅広い。本稿ではそうした多彩な採用作品のなかから、注目タイトルをピックアップして紹介していく。
まず目を引くのが野球ゲーム『メジャー Wii パーフェクトクローザー』だ。本作はグリッチ満載の内容が注目を集め、一部コミュニティから“ダメジャー”などのあだ名をつけられてミーム化しているタイトル。同作は昨年、ストーリークリア時間を約40分から約3分まで短縮できる大幅スキップ法発見されている。今回はそうしたグリッチを採用しつつ、3名によるレース形式でのRTAとなるようだ。ほかに、一般的な評価は芳しくないながらも、一部プレイヤーの深い愛情を集めるタイトルとして、ガンシューティングゲーム『デスクリムゾン』のコントローラー使用RTAが予定されている。
特徴的なタイトルとしては、走者自身の強靭な肉体とゲームプレイ技術が試される『リングフィットアドベンチャー』RTA、走者コメントいわく“ゲームバランスが崩壊してる超難易度”とされるアーケードSTG『ギャラクティックストーム』のノーコンティニュークリアRTAなどが予定されている。『桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~』RTAでは、全物件のなかで最高額、10兆円の物件「桃太郎ランド」最速購入を目指す。勝利を目的としていないため、「普段絶対に起こることのない状況」が見られるとのこと。複数名プレイの定番タイトルともいえる同作で、どのような離れ業が繰り出されるのか楽しみだ。
メジャータイトルとしては、ヨッシーの無限飛行が期待される『スーパーマリオギャラクシー2』のRTA、純粋な戦闘テクニックが問われる『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』のグリッチ無しRTAや、現在でも新たな技術が発見され続けている作品『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』のグリッチ有りRTAなどが予定されている。『ポケットモンスター ソード・シールド』はレース形式となっており、走者それぞれのタイムアタックチャートが見どころになりそうだ。
ほかにも、物理演算を用いたカニ格闘ゲーム『カニノケンカ』、北海道内の国鉄線を乗り尽くす『新・北海道4,000km』などの特徴的なタイトルや、『バイオハザード』などのメジャータイトルなどが多数連なっている。他のタイトルについては、RTA in Japanが公開したゲームリストで確認してほしい。なお、上記ゲームリストについては記事執筆現在、繋がりづらい状態が発生しているようだ。問題がある場合は簡易版を参照されたい。
RTA in Japanは、走者のテクニックや攻略速度はもちろんのこと、「想像を絶する攻略法」や「思わぬアクシデント」などのドラマも、視聴者を惹きつける魅力のひとつだ。走者や解説者によるテクニックの説明も興味深いものとなっている。夏の開催でも、さまざまな名場面が生まれることを楽しみにしたい。
「RTA in Japan Summer 2021」8月11日から15日にかけて開催予定。イベントは公式Twitchチャンネルで視聴可能だ。また、過去の開催については上記Twitchチャンネルおよび、公式YouTubeチャンネルで視聴できる。同イベント、およびRTAに興味の湧いた方は、是非チェックしてみてほしい。