国内のインディーゲーム開発チームDorsalFin Studioは6月24日、『真砂楼』Nintendo Switch版を7月8日に配信開始すると発表した。価格は税込1320円。7月22日までの期間は、15%オフのセールも実施される予定だ。
『真砂楼』は、かつて猟奇殺人事件が起こった廃墟へ足を踏み入れるホラーゲームである。昭和初期、女椎村と呼ばれる村落に真砂楼という旅館があった。山道に建てられた真砂楼は、宿泊客からも好評であり、少々の問題がありつつも営業がおこなわれていた。しかし、ある日猟奇殺人事件が発生。従業員と宿泊客が犠牲になり、真砂楼は廃業になってしまう。また事件の犠牲者の遺体は、すべて胸部から下が切り取られた状態で発見されており、奇妙なことに切断された遺体の一部は見つかっていないという。
主人公は、廃墟探索が趣味の人物。興味本位で廃旅館となった真砂楼へやってきたものの、足を踏み入れた直後に閉じ込められてしまい、夜の廃旅館内から脱出を目指すことになる。廃墟化が進んだ真砂楼の内部は、一部は崩れ落ちてしまっているほか、施錠された扉もあちこちに存在している。そのため、主人公は旅館の各部屋を見て回りつつ、鍵を手に入れて行動範囲を拡大。まずは和風の廃旅館の探索を進めていく。
闇に閉ざされた廃墟。鳴り響く足音。誰もいないはずなのに、どこからか聞こえる音や落下してくる遺体。年季を感じさせる廃旅館の中には、かつての痕跡も多数残されており、何かがいるのではないかと思わせる雰囲気が描かれている。また、あちこちには民俗学者や旅館関係者の手記も残されており、女椎村の忌まわしい歴史も明かされていく。プレイ時間は、2時間から3時間程度とされている。
本作を開発したのは、国内のインディーゲーム開発スタジオDorsalFin Studioだ。コンシューマーゲーム業界で活躍するメンバーを含め、数名のクリエイターたちが開発に参加。ゲームデザインを担当したぶっさん氏は、「自分がやられて嫌なギミック」を本作に盛り込んだという。登場する廃旅館「真砂楼」は、廃墟探索者が監修。国内の廃旅館を参考に、昭和初期の日本の旅館が制作されている。
また本作は、2021年3月26日から先行してSteam版が配信中だ。Steam版では現時点で31件のユーザーレビューにより、77%のユーザーからポジティブな評価を得て「ほぼ好評」を獲得。Nintendo Switch版は、Steam版とほぼ同等の体験ができるように、最適化がおこなわれているそうだ。
『真砂楼』Nintendo Switch版は、通常価格1320円で7月8日配信開始予定。リリース時には、15%オフのセールも実施される。