独裁国家シム『トロピコ6』PC版がついに日本語へ正式対応。日本語音声も収録
Kalypso Mediaは6月17日、PC版『Tropico 6(トロピコ6)』にてアップデートを実施し、日本語字幕および音声に正式対応した。本作のPC版では、Steam版配信当初に日本語データが含まれていたものの、正式には日本語対応されていない状態が続いていた。本アップデートにより、ようやくPC版も日本語字幕・音声でプレイ可能になったわけだ。
『Tropico 6』は、独裁国家運営シミュレーションゲーム『Tropico』シリーズの最新作である。本作の舞台は、カリブ海に浮かぶ小さな島国だ。プレイヤーは、島で絶大な権力を誇る大統領あるいは総督として、島の政策や建設計画を決定。経済状況や島民の幸福度なども考慮しつつ島を発展させ、長期政権を目指すことが目的となる。
ゲーム開始直後の島内には、手つかずの国土が多く残されており、まずは島の開発を進める。たとえば、輸出用の作物を育てるべく農園を建ててもいいし、ホームレスのために新しい住居を建ててもいい。建設業者による建築が完了すれば、国民が新たな施設を利用するようになり、島内の状況にも変化が生じていく。建てられる施設は、農園や工場、原子力発電所や核ミサイル施設、高級ホテルやビーチリゾートなど多彩に用意されている。
また島内の開発と並行して、研究や政策も決定する。食料を配給制としたり、児童手当を配布したり、禁酒法を布告したり、避妊を禁止したりなど、真っ当な政策から歴史上の悪法まで、為政者として好みの制度を導入可能。施設の建築や布告などによって、思い思いに国家を運営していくわけだ。
ただし、あまりにも好き放題に国家を運営していると、すぐに為政者の座を降りることになるだろう。本作では、植民地時代の総督なら任期の終了、独立後の大統領なら選挙時の落選によって、プレイヤーの政権は終わってしまうからだ。独裁者であり続けるためには、帝国の機嫌や国民の支持率を気にかけ、時には不正行為にも手を染める。国民の目や経済状況も考慮しながら国家を運営する、独裁者の視点が描かれている。また『Tropico 6』では、複数の島で構築された国が登場。船で小さな島の間を往来させたり、橋をかけたりなど、群島国家らしい運営が要素が追加されている。
アップデート適用後、日本語に切り替わっていない場合は、Steam版ではプロファイルから言語設定を日本語へ切り替えると、字幕/音声が日本語でプレイできる。また日本語の対応状況としては、ゲーム本編およびDLC「The Llama of Wall Street」「Spitter」「Lobbyistico」が日本語字幕/音声に対応済み。DLC「Caribbean Skies」は、日本語テキストに対応している。
『Tropico 6』PC版は、Steamにて4398円、Epic Gamesストアにて5486円(セールにより6月18日0時まで3848円)で配信中。Playstation 4/Nintendo Switch版も配信されている。