『Microsoft Flight Simulator』向け機体Mod「ダグラスDC-6」の発売日が決定。「レシプロ機の傑作」がMSFSについに登場


フライトシミュレーターのMod開発をおこなうPMDGは今日、同社のフォーラムで『Microsoft Flight Simulator』用の機体アドオン「ダグラスDC-6」を6月18日に発売すると発表した。また、YouTubeにはアナウンス動画も投稿された。 
 

 
「ダグラスDC-6」はアメリカのダグラス社によって開発された大型レシプロ機。アメリカの大統領専用機として運用されたこともあるベストセラー機だ。1947年に初飛行を記録してから現在に至るまで、一部航空会社で運用が続く息の長い機体でファンも多い。 

『Microsoft Flight Simulator』はマイクロソフトおよびAsobo Studioが手掛けるフライトシミュレーターで、2020年8月にPC向けに発売された。特にグラフィックに力を入れられており、前作の『Microsoft Flight Simulator X』(2006年発売)や、ロッキード・マーティン社の『Prepar3D』(最新版となるV5が2020年4月に発売)、Laminar Research社の『X-Plane 11』(2016年発売)と比べて圧倒的に描写が美しいという特徴がある。今作は景色を楽しむ遊覧飛行がおこなえる機体が数多くリリースされている。(関連記事
 

 

 

 

上から『Microsoft Flight Simulator X』、『Prepar3D V5』、『X-Plane 11』、『Microsoft Flight Simulator』のスクリーンショット。グラフィックの違いがよくわかる。 

 
『Microsoft Flight Simulator』では、いわゆる“旅客機”はボーイング社の「ボーイング787-10」および「ボーイング747-8」、エアバス社の「A320 neo」などの機体がデフォルトで実装されている。しかし操作できないコックピット計器が多いほか、オートパイロットのロジックが不自然だという指摘も多く、旅客機で計器飛行をおこなうにはシミュレーターとして物足りなさを感じるユーザーもいる。 

そんな状況の中、サードーパーティーがよりリアルな航空機開発に躍起。FlyByWire Simulationsがデフォルトの「A320 neo」の挙動をよりリアルにする「A32NX」プロジェクトを立ち上げたほか、Aerosoft社が「CRJ-500/700」をリリースするなど、リアル志向の旅客機のリリースも徐々に始まっている。PMDGの「ダグラスDC-6」はこれに連なる機体として注目が集まっており、PMDGの過去作のModの完成度の高さから、ファンの期待値も高い。また、PMDGは過去に『Microsoft Flight Simulator』向けにボーイング社の「ボーイング737」Modを製作すると発表している。現在『Prepar3D』で利用できる同社の「737NGX」、「737NGXu」の評価が非常に高いことから、『Microsoft Flight Simulator』版の「ボーイング737」Modも高性能であることが期待されている。 
 

 
PMDGのYouTubeチャンネルでは「ダグラスDC-6」のチュートリアル動画が公開されている。発売前の予習としてこちらもぜひチェックしていただきたい。