Bethesda新作宇宙RPG『Starfield』の構造は『Skyrim』に似ている。ディレクターTodd Howard氏がゲームコンセプトを説明

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Bethesda Softworksにより、2022年11月11日に発売されることが発表された『Starfield』。発表と共に公開された新トレイラーは、本作の世界観の片鱗を感じさせるものだった。しかし依然として多くの謎に包まれている本作。その内容について、『Starfield』ディレクターのTodd Howard氏が、英The Telegraph誌上のインタビューでその一部を語っている。

『Starfield』は、Bethesda Game Studiosが手がけるシングルプレイヤー向け新作RPGだ。そのゲームプレイについては未だほとんどが明かされていないものの、トレイラーからは宇宙の探索がテーマであること、「Constellation(星座の配置、または人や事物の集団の意)」なる組織が存在することがうかがえる。

Howard氏によれば、本作の舞台は我々が生きる現代から、約300年以上を経た未来とのことだ。 主人公が所属すると見られる組織であるConstellationは、宇宙の真相を探る探検家の組織だそう。ゲーム内にはほかの派閥も存在するそうで、Constellationはメイン派閥のひとつ、という位置づけのようだ。また、プレイヤーはほかの派閥にも所属可能とのことで、ゲームの道筋を大きく変える選択となるとのこと。同氏曰く、「構造的には『The Elder Scrolls V: Skyrim』に似ている」とのことで、同作における派閥クエストのようなストーリーラインが展開されるのかもしれない。


また、トレイラーでの「あなたが見つけたのは、すべてを明らかにする鍵(What you found is the key to unlocking everything)」というセリフについて質問されたHoward氏は「言えないよ」とコメントしつつも、「制作陣はゲーム内で大きな疑問を投げかけている」と言及。「宇宙には何があるのか」、「我々はどこから来たのか」などの哲学的な疑問をあげ、本作でそういった疑問を、「ユニークな方法で提示できると思ったんだ」と述べた。本作にはプレイヤーに考えさせるような、深遠なストーリーが含まれていることが期待できそうだ。

また、Howard氏はコミュニティが『Starfield』のトレイラーについて分析することも歓迎しているようだ。トレイラーには多数のディテールが盛り込まれている。二足歩行ロボットや近未来的な銃などの目立つものから、宇宙船内のモニターの表示やボタン、生活空間に置かれた書籍、食べかけサンドイッチに至るまでが微細に作り込まれている。これらのディテールについて「ファンの予想を盛り上げる意図的な策略か」と聞かれたHoward氏は質問を肯定しつつ、意図を説明した。

Howard氏いわく、「キャラクターが何を食べるのか」、「何で筆記するのか」、「本の注文はどうするのか」といった基本的なところからディテールを突き詰めていったとのことだ。『Starfield』には多くのロケーションや風景が登場するという。とはいえ、物が多くある場所では細部が気になるもの。そのため、ボタンの一つに至るまでしっかりとデザインしたとのことだ。そのこだわりはチーズサンドイッチにまで及んでおり、チーズの“ツヤ”まで再現するために作り込みを重ねたそうだ。


インタビューの最後にHoward氏は、コミュニティで噂になっていた「トム・クルーズ氏の『Starfield』出演」が事実かどうか質問された。同氏は笑いながらもきっぱりと否定、しかしながら「現時点ではね」と冗談めかして答えた。

依然として多くの部分がベールに包まれている『Starfield』。しかしながら、Howard氏のインタビューからは『Fallout』シリーズや『The Elder Scrolls』シリーズファンを意識したゲームづくりをしていることがうかがえる。今後の情報公開に期待したい。

『Starfield』は2022年11月11日に、PC/Xbox Series X|S向けに発売予定だ。発売日よりXbox Game Pass向けに提供される。

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