スマホゲーム『二ノ国』のプライバシーポリシーが即日で変更。誤って「銀行口座番号」や「マイナンバー」を収集する文言を記載していたため
ネットマーブルは6月10日、新作モバイルMMORPG『二ノ国:Cross Worlds』の正式サービスを開始した。レベルファイブが手掛け、スタジオジブリが制作協力しているRPG『二ノ国』シリーズの新作として登場した本作。しかし、プライバシーポリシーの内容を不審に感じたプレイヤーも多く、ちょっとした騒ぎとなっている。アプリが収集するプレイヤーの個人情報のなかに「銀行口座番号(通帳の写し)」「TIN(マイナンバー)」の項目が存在したのだ。騒動をうけてネットマーブルは規約を変更。現在アプリを通して収集される個人情報は「氏名、住所、メールアドレス、電話番号など」とされている。
ネットマーブルのお知らせによると、改訂前のプライバシーポリシーはネットマーブルでサービス中のすべてのゲームを包括した内容となっていたため、『二ノ国:Cross Worlds』では取得しない個人情報についての記載も含まれていたようだ。ネットマーブルが運営をおこなっているモバイルゲーム『BTS Universe Story』では、クリエイターシステムというサービスが存在する。クリエイターシステムは、プレイヤーがゲーム内にコンテンツを作成することで、ネットマーブルから対価が振り込まれるサービスだ。クリエイターシステムを利用する際は振り込み先として銀行口座番号と、報酬支払いの税務処理のためにマイナンバーの提出が必要となる。これらはあくまで『BTS Universe Story』でクリエイターシステムを利用した場合のみ必要となる個人情報で、『二ノ国:Cross Worlds』によって収集されることはないそうだ。
実際に収集されないとはいえ、銀行口座番号やマイナンバーといった機微情報の取得の同意を求められることを不安に感じるプレイヤーは多いことだろう。ネットマーブルはSNSで騒ぎになってからすぐに『二ノ国:Cross Worlds』の規約を改訂し、個人情報収集に関する項目から「銀行口座番号(通帳の写し)」「TIN(マイナンバー)」の記載を削除している。また、個人情報の収集については課金トラブルにおける問い合わせ対応やキャンペーン商品の発送などに利用されることや、同意を得ずに自動で収集されることはないことを明言した。
本日6月10日に正式サービスを開始した、ネットマーブルの新作モバイルMMORPG『二ノ国:Cross Worlds』。リリース直後からプライバシーポリシーの記載についてユーザーの不信感を買ってしまったものの、改訂の対応は迅速だったと言えるだろう。サービスは始まったばかりだが、ユーザーの信頼が回復するような運営を願っている。