精神的ホラーゲーム『Night Delivery | 例外配達』Steam向けに配信開始。このアパートは、何かがおかしい

国内のインディーゲーム制作チームであるチラズアート(Chilla’s Art)は6月5日、PC(Steam)向けに一人称視点ホラーゲーム『Night Delivery | 例外配達』を配信開始した。『例外配達』は一人称視点の精神的ホラーゲーム。

国内のインディーゲーム制作チームであるチラズアート(Chilla’s Art)は6月5日、PC(Steam)向けに一人称視点ホラーゲーム『Night Delivery | 例外配達』を配信開始した。本作は日本語および英語に対応している。
 

 
『例外配達』は一人称視点の精神的ホラーゲーム。主人公は配達員となり、5つの荷物をすべて届けるべく、静まり返った夜中のアパートを訪れることになる。配送先のアパート住人たちもどこか変で、理不尽な怒り方をする住人や、時には不穏な頼み事をしてくる住人もいる。

舞台となるアパートは、日本に住んでいればしばしば街で目にするような典型的な建物だ。しかし、夜間というシチュエーションとVHS風の視覚スタイルが合わさって、えもいわれぬ不気味さを演出している。時折どこかから聞こえる環境音も不安を煽るのに一役買っている。ストアページの紹介でも「主にウォーキングシミュレーター」とされているように、歩いているだけで何か落ち着かなくなるロケーションだ。
 

 
プレイ時間は1時間から2時間程度、エンディングはふたつ用意されている。基本的にはその場の怖い雰囲気を楽しむ作品となっているが、衝撃的なシーンも盛り込まれている。筆者が特に怖かったのは「ガラスで外が見えるエレベーター」だ。同様の設備は、日本ホラー映画「仄暗い水の底から」などでも印象的なホラー演出として使われていた。本作はジャパニーズホラーゲームを標榜していることもあり、そういった日本のホラー作品から影響を受けているのかもしれない。
 

 
開発元のチラズアートは、兄弟でホラーゲームを制作している国内のスタジオだ。雰囲気のあるホラー短編作品を、短いスパンでリリースしており、同スタジオ作はゲーム実況などを通じて人気を集めている。チラズアートは多作ながら、作品ごとに違った趣向を盛り込む傾向がある。今回の『Night Delivery | 例外配達』は「荷物を運んで戻り、次の荷物へ」というはっきりしたゲームプレイループのなかで「場所の恐怖」を楽しませようというコンセプトがうかがえた。

『Night Delivery | 例外配達』はPC(Steam)向けに配信中。スペシャルプロモーションとして、6月12日まで10%オフの279円で販売している。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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