世界改変RPG『iii:輪れ廻るワンダーランド』発表、Steamにて配信予定。キュートで殺伐な、どんな願いも叶う壊れた世界

国内のパブリッシャーWhy so serious?のインディーゲームレーベル「WSS playground」は6月5日、『iii:輪れ廻るワンダーランド』を発表した。『iii:輪れ廻るワンダーランド』は、選択の結果が世界の結末を左右する、世界改変RPGである。

国内のパブリッシャーWhy so serious?のインディーゲームレーベル「WSS playground」は6月5日、情報番組「INDIE Live Expo 2021」内にて『iii:輪れ廻るワンダーランド』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。発表にあわせて、Steamストアページが公開されている。
 

 
『iii:輪れ廻るワンダーランド』は、選択の結果が世界の結末を左右する、世界改変RPGである。本作の舞台は、どんな望みも叶うというステキな世界。理想の恋人が100人できたと語るものや、怪獣になって好き放題できるようになったものなど、望みを叶えた住人たちが幸福に暮らしていた。しかし、すべての住人が願いを叶えているわけではない。家に帰りたいと願い、イカれた世界を壊してほしいと叫ぶ変わり者も存在していた。

本作の主人公は誰もが幸せになれる(壊れた)世界へ、1XXXX人目の主人公としてやってきた。彼は、世界を壊してほしいという少女や、主人公との友好を望む小さな王など、さまざまな住人の願いを聞きながら世界を廻り、真実を探す。修復か破壊か、旅路の果てに世界の行末を選択することとなる。
 

 

 
主人公は、世界を修正/改変する力と、その力を象徴する絵筆を持っている。彼は、その力を使って住人の願いを叶えることもできるし、彼らを見捨てることもできる。住人を幸福にするか、あるいは不幸にするか、主人公の選択に委ねられているわけだ。旅の中での選択は、イベントの結果だけでなく物語の結末にも影響を及ぼし、複数のエンディングが紡がれていく。

また、本作の童話のような世界や住人たちは、ドット絵と3Dを組み合わせた美麗なグラフィックで表現。戦闘もポップな表現で彩られている。バトルではリズムが重要であり、住人の命を左右することになるという。そのほか主人公の絵筆には、描いたものを実体化させる力もあり、炎を描いて周囲を明るく照らすといったギミックも用意されているそうだ。可愛らしくもどこか殺伐とした世界と、選択によって世界を改変していく物語が描かれるのだろう。
 

 

 
本作は、1人の開発者がグラフィック/シナリオ/ゲームデザイン/プログラム担当し、個人で開発が進められている。また、作編曲家の櫻井詩郎氏が音楽を務め、Why so serious?のさいとーだいち氏がプロデュース/編集として関わっているそうだ。また、本作は以前Twitter上にて動画が公開されていた作品と同じ作品だと思われる。当時のツイートはすでに確認できないため、改めて動画を見ることはできないが、どのような形であれ開発が続けられていたことは朗報だろう。

『iii:輪れ廻るワンダーランド』は、Steamでの配信に向けて開発中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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