国内のインディーゲーム制作ユニットであるスカシウマラボは6月4日、『和階堂真の事件簿3 – 影法師の足』を配信開始した。対応プラットフォームは、iOS/Android。基本ゲームプレイは無料。前作同様、推理を間違った際のペナルティと、探偵事務所からヒントをもらう際の探偵料として、広告が流れる仕組みになっている。また、120円以上支援すると広告がオフになり、サウンドモードも解放される。
『和階堂真の事件簿3 – 影法師の足』は、自身にかけられた容疑を晴らすため真実を追い求める、短編ドットミステリーADVだ。本作の舞台であるK県某所では、犯罪組織デモンズシャドウの幹部が立て続けに殺される事件が発生していた。事件は、犯罪組織の内部抗争によるものではないかと目されていたが、遺体は増えるばかり。K県警は事件を解決するため、数年前にデモンズシャドウのリーダーを検挙した警視庁の刑事、和階堂警部に協力を要請。主人公の和階堂は、殺人事件の捜査へと加わることになる。
和階堂は、K県警と共に殺害現場の調査にあたる中、現場付近で怪しい人物を発見する。しかし、あとを追いかけて倉庫内へ足を踏み入れたところで、頭に衝撃を受けて気絶。目を覚ました和階堂の視界には新たな犠牲者と、自身の手に握られた凶器が映っていた。犯罪組織の幹部を狙った殺人事件。失われた記憶と、明らかになる不都合な事実。影法師の足が、和階堂を追い詰める。
殺人事件の容疑者として追われる和階堂は、自身にかけられた容疑を晴らすため、真相を追いかける。デモンズシャドウの幹部が出入りしていたという店など、事件と関係のある場所を訪問。店の従業員や事件の関係者などに、組織幹部の最近の様子など話題を選んで話を聞き、情報を獲得していく。
聞き込みを進めると新しい話題が登場するほか、新たな情報が手に入る場合もある。新しい情報を手に入れたあとは、情報をメモからセットした状態で対応した人物へ話しかけると、その情報について会話が可能。また、各章ごとにすべての情報を入手すると、推理パートへ移行し、これまで得た情報を元に状況を整理する。情報の取得と、章ごとの推理を積み重ねることで、少しずつ真実が明らかになっていくわけだ。
前作『和階堂真の事件簿2 – 隠し神の森』では、1作目よりメモ機能が強化。同じ場所にいる人物の中で誰が新しい話題に対応しているのか、メモから確認できる機能が搭載されていた。本作では、探偵事務所へ進行のヒントを聞く機能も含めて、便利なシステムをそのまま継承。さらに、前作では調査の進行に応じて行動範囲が広がっていたが、今作では行動範囲が章ごとに限定されることで、遊びやすくなっている。レトロな空気感のあるドット絵、情報を整理する軽めの推理パート、警察に追われながら真相を追い求めるシチュエーション、短編ながら一捻りあるシナリオなどが本作の魅力となっている。
また本作は、グラフィックとプロット担当のハフハフ・おでーん氏、プログラムと監督監修のMOCHIKIN氏、メインディレクター/脚本監修のきっきゃわー警部氏、マネージャー/タイトルボクセル担当のウラベロシナンテ氏、サウンド担当のあだP氏などによって開発されているようだ。
『和階堂真の事件簿3 – 影法師の足』は、iOS/Android向けに無料配信中。ゲーム内では、投げ銭も受け付けられている。