シミュレーションRPG『リトルハーツ』Steamにて5月28日早期アクセス配信開始へ。ファンタジー世界の戦乱を描く


個人開発者のゆーぎり氏は5月27日、『リトルハーツ』の早期アクセス配信を5月28日に開始すると発表した。対応プラットフォームは、PC(Steam)。価格は税込500円となっている。


『リトルハーツ』は、ファンタジー世界の戦乱を描く、ターン制戦略シミュレーションRPGである。本作の舞台は、3つの国により統治された世界だ。かつてこの世界は平和だったが、やがて魔物が現れるようになり、人間たちはどこからともなく出現する魔物への対抗策を講じながら暮らしていた。

ある時、南西の雪原地帯を治めるリーヴ帝国で、民の貧困に起因する革命が発生。フェール王国とロッツ公国は思惑を知るため、新皇帝との間に会談を開くが、結果的に帝国は王国へ宣戦布告し、新たな戦乱が起ころうとしていた。本作の主人公の1人であるクラウスは、傭兵団に所属する青年だ。魔物を討伐するべくある山へやってきたクラウスは、陥落した首都から逃れてきた王国の姫アルマと遭遇。アルマを魔物から助けたことをきっかけに、強大な敵や謎の翼を持つ少女とも出会い、信念の元に戦うこととなる。


クラウスやアルマたちがモンスターと遭遇するなど、シナリオ上で戦いが起こるとバトルが開始される。戦闘では自軍のターン内に、マップ上へ配置された各ユニットを自由な順番で操作する。敵/味方のどちらかが攻撃をしかけると、命中率/威力/3すくみの相性などを元に攻撃の成否と威力が判定。自軍のターンと敵軍のターンを繰り返し、勝利条件を満たせばマップクリアとなる。基本的なシステムについては、『ファイアーエムブレム』シリーズなどターン制のシミュレーションRPGの仕組みに則っている。


本作では、シンプルなシステムや、攻略中3ターンごとにセーブできる機能などを搭載し、ノーマルでは誰でも遊べる難易度を実現。より手応えのあるハードや、運要素を排除したターンアタックモード、通常マップを高難度化したエクストラマップも搭載されており、幅広いプレイヤーが楽しめるという。

また15人のキャラクターたちにはそれぞれ専用武器が用意されており、レベルアップやクラスチェンジによって成長。戦闘は、ドット絵で描かれるアニメーションにより表現されている。クラシカルなシステムを採用することで、シンプルで奥深いシミュレーションRPGの魅力を描こうとしているのだろう。

本作は、シミュレーションRPG制作ツール「SRPG Studio」を使用し、ゆーぎり氏が開発。音楽は『Maiden & Spell』や『One Step From Eden』のBGMも手掛けたはがね氏が担当している。また、早期アクセスを実施する理由としては、コンセプトや大まかなゲームバランスは完成しているものの、フィードバックを求めるために選択したと説明されている。ユーザーからのフィードバックによってプレイ上の違和感などを洗練し、終盤のステージ開発に活かしていきたいそうだ。全体で30章前後の構成が予定されている中、現在は20章までプレイ可能。早期アクセス期間は、8か月から1年程度見込まれている。


『リトルハーツ』は5月28日に、Steamにて500円で早期アクセス配信開始予定だ。