パーティー構築ローグライク『ビビッドナイト』Steamにて配信開始。シンボルを集めて戦闘を有利にする、「オートチェス」風作品
国内のゲーム開発会社アソビズムは5月27日、『ビビッドナイト(Vivid Knight)』をSteamにて配信開始した。ゲームは日本語テキスト/音声に対応しており、価格は1520円。サウンドトラック付きのバンドルも販売されている。
『ビビッドナイト』は、シンボルを揃えて編成を強化していく、バーティー構築型のローグライクRPGだ。主人公の王女アメリは、毎日こっそりお城から抜け出し、白の魔女から宝石術を教わっていた。しかし、ある日アメリがお城へ戻ると、城内には誰もいない。アメリは、静まり返った城内で宝石にされてしまった民を発見。王国の人間たちが、黒の魔女によって連れ去られたと気づいたアメリは、宝石にされてしまった王や民を救うため、迷宮へと足を踏み入れる。
アメリは、黒の魔女が待ち受ける深層を目指して、迷宮内を進んでいく。迷宮内の各階層は、部屋単位で区切られている。アメリは、部屋を移動するごとにマナを消費。新しい部屋を訪れると、新しいユニットが手に入ったり、アクセサリーが入手できたり、モンスターと遭遇したりといったイベントが発生。モンスターからカギを手に入れ、階段を発見することで次の階層を目指す。なお、本作ではマナが尽きると移動ごとにダメージを負ってしまうものの、次の階層へ移動するとマナは全回復する。状況や探索方針によっては、マナ回復手段を利用する、あるいはHPと引き換えに部屋を移動し、フロアをくまなく探索することもできる。
モンスターと遭遇した際には、アメリは宝石にされたユニットたちを展開し、彼らを使って戦闘を繰り広げる。戦闘はターン単位で進み、ユニットたちは自動的に行動。ターンの合間には、アメリ自身も攻撃/回復/バフ/デバフの込められたジェムを使って戦闘へ参加し、味方ユニットか敵が全滅するまで戦闘が継続される。
本作の戦闘における特徴はシンボルアビリティだ。ユニットやアメリが身につける3箇所のアクセサリーには、複数のシンボルが設定されている。基本的には、最大6枠のパーティーに編成されたユニットと身につけたアクセサリーの同一シンボル数が一定以上になると、シンボルアビリティが自動的に発動。たとえばブルーのシンボルには、シンボル数3以上でターン開始時に敵全体へ8の攻撃低下、5以上で敵全体に20の攻撃低下、7以上で敵全体に32の攻撃低下デバフを付与する効果がある。物理ダメージ量を増加させるブラック、魔法ダメージ量を増加させるパープル、敵全体に炎上を付与するレッド、味方全体に治癒を付与する梅の紋、味方全体に1回の攻撃無効化状態を付与する魔術師、アメリのジェム火力を上昇させる陽光など、20種類以上のシンボルが存在。同一シンボルを集めて高レベルの効果を発動させたり、多数のシンボルを発動させたりなど、シンボルの編成によって戦闘が有利になっていく。
ユニットには、それぞれスキルが設定されているほか、同じユニットを3体揃えるとアップグレードができる。アップグレードするとユニットが一回り成長し、ユニットのアップグレードによってもパーティーの強化が図れる。さらに、アップグレードしたユニットのシンボルは、常時発動へと変化。パーティーの編成から外し、売却してしまっても、アップグレードしたユニットのシンボルは発動し続けるようになる。シンボル発動用にユニットを集めてアップグレードし、編成外でシンボルを発動させると、多数のシンボルアビリティを発動させることもできるわけだ。
また、アップグレードを意識した結果、何も考えずジェムを集め始めると、手持ちのユニット数が最大数を超えてしまい、ペナルティにより確率でマナ消費量が増えてしまうことも。店ではリソースを使ってラインナップの更新が可能であり、今ユニットのアップグレードやシンボルの発動を目指すか、高ランクが出現しやすくなる後半へ備えるかといった、リソースの使用用途の熟慮も求められる。「オートチェス」風のシンボルシステムを搭載した、多数のジレンマがあるゲームプレイが本作の魅力だろう。
そのほか、迷宮内で手に入れた輝石を使用し、新しいユニットやジェム、マナ上限が増えるなど、新しい要素を開放するガチャシステムも搭載。ゲーム序盤はプレイしやすい難易度になっているものの、迷宮の最深層が深くなるにつれて難易度が上昇し、クリア後にはマナが階層移動で回復しないダンジョンが用意されているなど、幅広いプレイヤーに向けて作られている。
『ビビッドナイト』は、Steamにて1520円で配信中だ。