『メタルサーガ 叛逆ノ狼火』正式発表、Nintendo Switchなどで発売予定。欲に支配された世界に抗う、賞金稼ぎRPG

サクセスは5月24日、「メタルマックス30周年 生誕祭 生放送」内にて『メタルサーガ 叛逆ノ狼火(はんぎゃくのろうか)』を発表した。対応プラットフォームは、Nintendo Switchなど。PCで遊ぶプレイヤーへ向けて、Steamも視野に入れられている。

サクセスは5月24日、「メタルマックス30周年 生誕祭 生放送」内にて『メタルサーガ 叛逆ノ狼火(はんぎゃくのろうか)』を発表した。対応プラットフォームは、Nintendo Switchなど。PCで遊ぶプレイヤーへ向けて、Steamも視野に入れられている。対応言語については、グローバル展開へ向けて、日本語以外への対応も予定されているそうだ。また同作は、『メタルサーガ』の完全新作プロジェクト「PROJECT WOLF」として発表されていた。開発が始まったばかりのため発売日は未定となっている。


『メタルサーガ 叛逆ノ狼火』は、欲望に支配された歪な世界にレジスタンスたちが抗う、賞金稼ぎRPGである。本作の舞台は、かつて人類が生み出したAIノアの脅威が無くなった世界。これまでのシリーズ作品においては、ノアの導き出した「人類が人類である限り地球は破滅する」という結論に基づき、人類を抹殺しようとするノアや、ノアの影響を受けたモンスターなどが人類の脅威として存在していた。しかし、本作では大きな脅威がなくなったことで、欲望に支配された人間たちが人類の敵として登場。富、権力、名声、武力など、それぞれの目的から大小さまざまな組織が支配を目論んでいるという。一方、欲望にまみれた支配者たちに抗うレジスタンス「ヘヴンズウォール」も存在し、彼らはラスティガーデンという町を拠点としていた。

本作の主人公は、もともとは中堅ハンターとして活動していたが、ある出来事をきっかけに記憶喪失になってしまった人物。主人公が何らかの理由によりラスティガーデンを訪れたことから、本作のストーリーが展開されていく。ストーリー上、主人公はレジスタンスに助けられるというが、主人公はレジスタンスに所属しているわけではないため、レジスタンスに手を貸してもいいし、助けてもらった恩を裏切り、別の道を歩むこともできるそうだ。


本作のエンカウントシステムは、従来のシリーズ作品と異なり、シンボルエンカウントを採用。賞金首を含むモンスターが、独自の生態系や思考に従いフィールド上を行動しており、シンボルエンカウントの採用によって、よりリアルな荒廃した世界が描かれるという。また、シンボルエンカウントの採用により無駄な戦闘が避けられるようになっているほか、戦闘発生時にはシームレスに戦闘へ移行し、バトルが展開されていくそうだ。

また、本作には従来どおりコマンドバトルが採用される。賞金首を狩り、賞金によって戦車を強化していくシリーズらしい流れについてもそのままである。PlayStation 2向けに発売された『メタルサーガ 〜砂塵の鎖〜』のコマンドバトルのようなイメージで、同作で不評だったシステムなどにテコ入れをし、改良がおこなわれているそうだ。具体的には、重量が軽いほうが行動が早い、敵が上にいてあたらないといった点が不評だったといい、それらは見直しがおこなわれているという。


本作には、作戦システムが搭載されている。作戦は、あらかじめ設定した行動指針に従ってキャラクターを行動させることで、レベル上げなどの作業を快適にするというもの。「ガンガンいこうぜ」(おそらく『ドラゴンクエスト』シリーズの作戦を指している)よりは深堀りしたシステムであるといい、作戦使用中に賞金首と遭遇した場合などには、コマンドバトルへの切り替えも可能だという。

また本作には、過去作で好評だった「インテリア」「コスチューム」のプレゼントシステムの拡張版として、別荘が登場する。同システムでは、小さな無人島「別荘島」に建てられた自分だけのアジトを自由に開拓可能。インテリアや戦車を配置したり、お気に入りのキャラを島に住ませるなど、いわゆるハウジング要素が用意されているそうだ。

25日にはティザーサイトが公開予定。続報は、Twitterや公式HPなどでの公開が予定されている。なお放送内では、発売は『メタルマックス ワイルドウエスト』の後ぐらいになるとも語られた。


放送内では、『METAL DOGS』と『メタルマックス ワイルドウエスト』の情報も発表された。『METAL DOGS』では、序盤のゲームプレイが公開。シリーズの人気キャラクターであるDr.ミンチが登場し、ポチの声を下野紘氏が担当するそうだ。『メタルマックス ワイルドウエスト』については、開発状況の報告がおこなわれた。昨年の時点では、同作の開発進捗は40%程度だったというが、『メタルマックスゼノ リボーン』の発売後に寄せられたプレイヤーの声を受けて、仕切り直しを実施。この春には、改めて企画の練り直しが進められてきたそうだ。「復興」がテーマとなることや、コンセプトを落とし込んだスクリーンショットも公開されている。


『メタルサーガ 叛逆ノ狼火』は、Nintendo Switchを含むプラットフォームに向けて、発売予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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