寺院突破アクション『Phantom Abyss』発表。罠だらけの寺院で、他プレイヤーが遺した亡霊を越えていく非同期マルチ

Devolver Digitalは5月21日、Team WIBYが手がける非同期マルチプレイアクションゲーム『Phantom Abyss』を発表した。『Phantom Abyss』は、一人称視点で展開されるトラップダンジョン踏破ゲームだ。

パブリッシャーのDevolver Digitalは5月21日、Team WIBYが手がける非同期マルチプレイアクションゲーム『Phantom Abyss』を発表した。早期アクセス配信タイトルとして、PC(Steam)向けに今年2021年6月から配信予定だという。

『Phantom Abyss』は、一人称視点で展開されるトラップダンジョン踏破ゲームだ。プレイヤーは寺院(ダンジョン)内に待つレリック(遺物)を求める冒険者となる。注意深さとムチによる機動を活用して、待ち受ける大量の即死トラップを掻い潜っていくのだ。

本作の特徴となるのは、非同期マルチプレイシステムだ。ゲーム内では、ほかのプレイヤーが冒険のガイドになる。プレイヤーが死亡した場合、その魂は寺院に囚われ、幽霊(Phantom)となるのだ。プレイヤーの幽霊は、まさにレースゲームのゴーストのように生前の動きをリプレイ。危険な罠の存在を示したり、難所を突破するヒントとして機能する。


類似の非同期マルチプレイシステムといえば、『DARK SOULS』シリーズの“死に様リプレイ”システムが思い浮かぶ。『Phantom Abyss』の非同期マルチプレイは、その機能性をトラップアクションに応用した例にも見える。即死トラップあふれるシステムと“死に様リプレイ”は相性が良さそうだ。

また、自分以外のプレイヤーの存在は、助けとなるばかりではない。本作では寺院がプロシージャルに生成され、各ダンジョンの最深部にはLegendary(伝説級)の遺物が配置される。この伝説級の遺物については、プレイヤーのうち誰かが取得すると、ほかの参加者は手に入れることが不可能だ。


そして伝説級の遺物を入手したプレイヤーは、その寺院の所有者となる。そうなってしまえば、ほかのプレイヤーはその寺院に挑戦することができなくなる。つまり、自分以外のプレイヤーは幽霊としてガイドになるし、冒険者としての競争相手にもなるのだ。

しかも、自分が一度挑戦した寺院にはもう二度と挑戦出来ない。毎プレイが、一発勝負の手に汗握るチャレンジとなるわけだ。なお、プレイヤーは最深部に到達せずとも、道中で手に入れた遺物を持ち帰るという選択もできる。二度目のチャンスはないので、安全を取るか、深部を目指すかは悩ましい選択になりそうだ。

本作にはアップグレード要素もあるようだ。寺院内で神に財宝などを捧げれば、ダブルジャンプやグライドなどの移動能力のほか、ダメージ減少といった恩恵を受けられる。プレイヤーの持つムチについても種類や特性がある。このムチは、壁に打ち付けてグラップリングフックのように使うほか、寺院内のギミックにも使える、攻略の要となる要素。各種ムチには祝福(長所)と呪い(短所)があり、寺院に持ち込むムチの選定も悩みどころになりそうだ。


本作は6月の早期アクセス配信に先行して、ストリーマーなどによるプレイ配信もおこなわれているようだ。実際のゲーム進行や細かい仕様がよくわかる内容となっている。筆者が視聴してみたところ、「ここは突破できるのか」とハラハラするような一幕もあり、ゲーム実況などにも向いたシステムかもしれない。

https://www.youtube.com/watch?v=WIGswKBOpbs


ほかにも、自分が挑戦した寺院については、他プレイヤーや友人にコードとして共有することができるようだ。「これ超ムズいから、クリアできるかやってみてよ!」といったように、友人に挑戦状を送るような遊び方は楽しそうだ。この新しいタイプの“死にゲー”をゲーマーたちがどのように楽しむのか、期待したい。

『Phantom Abyss』はPC(Steam)向けに、今年2021年6月中に早期アクセス配信予定だ。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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