弊社アクティブゲーミングメディアのゲームパブリッシングブランドPLAYISMは5月15日、『LiEat』Nintendo Switch版を2021年5月27日に発売すると発表した。通常価格は980円。Nintendo Switch向けに最適化がおこなわれており、開発者の△○□×(みわしいば)氏による新規描き下ろしイラスト5枚も追加されている。
『LiEat』は、詐欺師の男と嘘を食べるドラゴンの少女が繰り広げる、嘘をテーマにした短編RPG3部作である。第1作「嘘喰いドラゴンと朱色の吸血鬼」の舞台は、とあるヴァンパイアの伝説が伝わる小さな街だ。昔々、心優しい性格のヴァンパイア一族が、ある村で人間と仲良く暮らしていた。しかし、ある夜にヴァンパイアは街の人間を襲ってしまう。そして、ヴァンパイアは処刑されたという。
本作の主人公であるエフィーナは、甘いものが大好きで、嘘を食べる力をもったドラゴンの少女。エフィーナは、彼女の保護者であり、情報屋兼詐欺師のレオ(自称)とともに、あちこちを旅してきた。情報屋から聞いた話を元に街を訪れた2人は、伝説の真相を確かめようと調査を開始。なぜか夜間に出歩いてはいけないという、小さな街の大きな秘密が暴かれていく。また、第2作目「嘘喰いドラゴンと紺碧色の夢喰い」では、賭博場の警備員とその妹になりすました2人が、カジノで起こった不思議な事件と対峙。3作目「嘘喰いドラゴンと黄金色の怪盗」では、怪盗騒ぎに巻き込まれるうちに、優しい詐欺師の嘘が暴かれる。
嘘を食べるドラゴンの少女エフィーナは、誰かの嘘を食べる際に、敵シンボルとして登場する嘘と戦うこともある。しかし、難易度は全体的に低く設定されており、フィールド内にはクリアを容易にする強力な装備品も隠されている。RPGというよりも、ストーリーを楽しむアドベンチャーゲームとして、本作は作られているわけだ。また、童話や伝承のような事件を解決する3本の物語は、可愛らしいドット絵によって彩られている。本作には、1作目から3作目まで『LiEat』の全エピソードを収録。それぞれのエピソードが短くまとめられていることも、本作の特徴だろう。
本作を開発したのは、絵描きとしても活動している国内の開発者△○□×(みわしいば)氏だ。本作の各エピソードは、2014年にそれぞれPC用フリーゲームとして公開されたのち、Steam版も配信中。Nintendo Switch版では、描き下ろしイラストが追加されているものの、ストーリーやゲームプレイの内容は同じであるようだ。また、本作はPC向けのRPG作成ツール「Wolf RPGエディター」製の作品であり、Wolf RPGエディター製作品のNintendo Switch向け移植としては3作目となる。
『LiEat』Nintendo Switch版は、通常価格980円で2021年5月27日発売予定。5月20日からは予約も開始予定となっている。