図書館バトルSLG『Library Of Ruina』Steamにて5月28日正式リリースへ。たった一つの本を求め、ゲストから本を集める『Lobotomy Corporation』続編

図書館バトルSLG『Library Of Ruina』Steamにて5月28日正式リリースへ。『Library Of Ruina』は『Lobotomy Corporation』の続編。たった一つの本を求め、ゲストから本を集める。

韓国のインディーゲームスタジオProjectMoonは、『Library Of Ruina』を5月28日に正式リリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は早期アクセス配信中であり、すでにエンディングまでプレイ可能。正式リリースまでの期間にはバランス調整やチュートリアルの追加などが予定されている。


『Library Of Ruina』は、図書館にゲストを招き、ゲストから本を蒐集していく図書館バトルシミュレーションゲームである。アブノーマリティと呼ばれる超自然的なオブジェクトや怪物などを管理し、エネルギーを生産するシミュレーションゲーム『Lobotomy Corporation』の続編でもある。アンジェラや各部門を管理していたセフィラたちも前作から引き続き登場している。


本作の舞台は、ある機構によって支配された「都市」と呼ばれる場所だ。都市には、人が突如怪物に変貌する現象「ねじれ」をはじめ、危険な事象が多数存在し、フィクサーたちが脅威の対処にあたっていた。新しく都市に流れ始めた奇妙な図書館の噂も、都市にはびこる脅威の一つ。曰く、図書館には貴重な本が存在する。図書館を訪れるには招待状が必要であり、招待状は突然現れる。図書館で試練に打ち勝つと本が手に入るが、失敗すると本にされてしまうという。本作の主人公は、自称底辺フィクサーのローラン。彼は、招待されていないにもかからわず図書館へ迷い込んでしまい、図書館の館長であるアンジェラの提示した条件に従うことに。アンジェラの目的である「たった一つの完全な本」の入手を手伝っていく。


図書館に新しい客人が訪れると、ローランや司書たちは彼らを接待する。接待とは、通常は客をもてなす意味であるが、図書館ではゲストとの戦闘が展開される。

本作のキャラクターたちはそれぞれ、複数のページによって構成されたデッキを所持している。各キャラクターは、ターンごとにページを選択する。ページには、たとえば3-5の範囲の数値で攻撃をおこなうなど、数値と行動が記載されているので、数字の大きさを相手と競い、勝っていた場合は攻撃が成功。ページの選択と判定、攻防の繰り返しによって体力/混乱ゲージを削り合い、戦闘が進行していく。キャラクターの感情がたかまると、幻想体ページを選択し、特殊能力を得るシステムも搭載されている。また、接待がうまくいった場合には、図書館はゲストの本を入手する。ゲストの本は新しいゲストの招待へ使用するほか、ゲストの本を燃やすと本からページが手に入り、戦闘用のページを編集することで司書たちが成長していく。SCPに影響を受けた世界観や凄惨な都市の闇、『Lobotomy Corporation』の続きが描かれるストーリー、前作同様やりごたえのある戦闘などが本作の魅力だろう。


本作を開発しているProjectMoonは、2016年に設立された韓国のインディーゲームスタジオだ。本作においては、2020年5月にSteamにて早期アクセス配信を開始。2021年4月には最後のエピソードが追加されるなど、アップデートによりコンテンツの追加や調整などがおこなわれてきた。5月28日の正式リリースまでには、一般招待状の追加、チュートリアルの追加およびマニュアルの改善、バランス調整、Steam実績への対応などが実施予定。また正式リリース後には、招待状のワークショップ対応およびサウンドトラックのリリースも予定されている。


『Library Of Ruina』は日本語字幕に対応し、Steamにて5月28日に正式リリース予定。早期アクセス中の現在は3090円で配信されている。また、Xbox Game Pass(クラウドおよびコンソール)への対応も発表されている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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