シミュレーションRPG『逆コーラップス：パン屋作戦』新映像が公開。『ドールズフロントライン』と世界観を共有する過去作のリメイク版

X.D. Networkは5月2日、リメイク版『逆コーラップス：パン屋作戦』の新映像を公開した。本情報は中国の動画配信サイトBilibiliで放送された「ドルフロ5周年記念生放送」内で明かされたものだ。しばらく音沙汰のなかった本作だったが、今回は新規トレイラーだけでなく、最新の実機デモ映像が新たにお披露目されることとなった。
　

　
『逆コーラップス：パン屋作戦』は、iOS/Android向けに配信中の『ドールズフロントライン』の開発チーム「MICAteam雲母組」による作品。同チームが、2013年に同人作品として手がけたターン制シミュレーションRPG『面包房少女（パン屋少女）』のリメイク版だ（関連記事）。
　

今回公開された新規トレイラーは、本作の重要人物であるジェフティとおぼしき少女に焦点があてられた内容となっている。鼓動の音からはじまる本映像は、遺伝子情報を示唆しているかのような描写もされており、非常にダークな雰囲気のトレイラーに仕上がっている。よく似た容姿をもつふたりの少女が施設にいる様子や、そこで凄惨な事件が起きたことを匂わせる映像とともに、最後はふたりの少女が神妙な面持ちで向きあう姿が映しだされている。ふたりの少女が、はたしてジェフティという少女とどのような関係をもっているのか。そして本作の物語においてどのような役割を果たすのだろうか。謎は深まるばかりだが、トレイーラーとして用意されたこれらの映像は、本作の謎を解き明かす重要な手がかりであることには間違いないだろう。
　

本作から30年前を物語の舞台とし、世界観を共有する『ドールズフロントライン』は、一見すると華やかな美少女キャラクターたちが活躍するゲームでありながら、非常にハードな世界観をもっていることが特徴だ。戦術人形とよばれる少女たちとそれを率いる指揮官が、ときに仲間との悲しい別れを経験し、ときに陰謀にまみれた政治的駆け引きへまきこまれながらも、最前線で命をかけて戦っていく物語である。

『ドールズフロントライン』と同じく、本作もまたハードで重厚なストーリーが展開されることが予想される。独特な世界観で構築されたダークで退廃的な近未来の物語が、本作ではどのように描かれていくのだろうか。
　

　
最新の実機デモ映像では、本作の戦闘の様子を知ることができる。敵キャラクターのステータス画面も映っており、各種ステータスの数字や能力、武器といった内容を確認することができる。さらに動画ではキャラクターの操作だけでなく、タレットや地雷を設置して戦闘をおこなっており、敵の攻撃予兆にあわせて標的にされている味方を守るために別のキャラを移動させるといった行為もできるようだ。　
　

　
しかしこの映像では最終的に敵の攻撃を防ぎきることができずゲームオーバーになってしまう。本作は高い戦略性を問われるゲームとなっているようだ。すでに『ドールズフロントライン』でいくつもの高難易度イベントを経験してきた人たちにとってはある意味でお馴染みの光景。「ドルフロ5周年記念生放送」にてゲームオーバー画面が映しだされた際には、会場から笑いが巻きおこっていた。全体的な難易度は高めとのことだが、ストーリーを楽しみたい人向けに「無双モード」とよばれるものを用意されてしているとのこと。ストーリーは気になるが難しいゲームは苦手という人も安心してほしい。
　

　
また、今回のリメイク版では原作にはないストーリーや、キャラクターの追加などもされているようだ。既存のキャラクター設定などにも変更があるようで、原作と比較して新しいゲームになっているかもしれないとのこと。リリース時期についてはまだ明らかにされていないものの、今回の新情報からも着実に開発はすす進んでいる様子。今後も続報に期待したい。

『逆コーラップス：パン屋作戦』は、音声を含めた日本語に対応し、Nintendo Switch/PC（Steam）/スマートフォン向けに配信予定。最新情報は公式Twitterからもチェックできる。