人気ハクスラARPG『Path of Exile』開発元が日本語翻訳スタッフを募集。日本展開に向けた動き


Grinding Gear Games(以下、GGG)は4月30日、同社が手がけるハクスラARPG『Path of Exile』の日本語ローカライズに関する求人を、公式フォーラム上に投稿した。日本でも根強い人気を誇る同作の、日本向け展開を示唆する動きである。

『Path of Exile』は、基本プレイ無料の見下ろし型アクションRPG。同作の基本の流れは、敵を倒し、ドロップアイテムの選別や強化によってキャラを強化していくという、 ハクスラファンには馴染み深いものだ。まるで網のように広がったパッシブスキル・ツリーを使った、柔軟性と深みのあるキャラクタービルドが特徴として挙げられる。


ほかにも、アクティブスキルはスキルジェムという形で、防具のソケットに装着して習得。ジェムを連結してスキルをカスタマイズしていくシステムになっているなど、同ジャンルの他タイトルとはまた異なる特色が備わっている。これらの特徴的なシステムは、習得するのに時間はかかるものの、奥が深くキャラクター育成に広い自由度を与える魅力がある。

『Path of Exile』は2021年5月3日現在、英語やフランス語など、7か国語をサポートしている。英語が苦手なプレイヤーにとって、遊ぶためのハードルはなかなか高い。ただし日本語はサポートしていないものの、日本サーバーが存在している。そのため国内プレイヤーも、海外サーバーと比較して良好な通信環境で遊ぶことができる。同作を遊び続ける国内ファンの存在は、開発/運営元のGGGも把握しているということだろう。

今回の募集で、GGGが求めている人材の詳細は以下のとおり。

・流暢に英語が扱え、優れたコミュニケーションスキルがある
・日本語のネイティブ・スピーカーである
・翻訳の実務経験があることが望ましい
・日本語の文法や規則についての理解がある
・『Path of Exile』に親しんでおり、同作のあらゆる側面への理解がある
・最低でも日に数時間を翻訳に割ける
・時おりある、標準的な業務時間外の連絡を受け付けられる
・時々、公式フォーラムのプレイヤーサポートや意見収集などをおこない、『Path of Exile』日本語コミュニティの発展を助ける意思がある
・未発表の情報に関するNDA(機密保持契約)を締結することができる

GGGは、高品質な日本語ローカライズを提供する熱意ある人材の連絡を待ち望んでいるという。なお、ニュージーランドとオーストラリア在住者は優遇とのこと。GGGの本社がニュージーランドに所在するためだろう。詳細については公式フォーラム上の、GGGによる投稿を確認されたい。

『Path of Exile』では近頃、新シーズン「Ultimatum」がリリースされ、Steamの同時接続数はピーク時で15万人以上を記録している。開発中の続編『Path of Exile 2』も注目を集めている。続編も含めた、人気ハクスラシリーズの日本向け展開に大きな期待がかかる。