オリエンタルなダンジョン探索ACT『Midautumn』Steam向けに発表。移民の街の地下に広がるビビッドな霊的世界で悪霊退治

 

個人開発者のSherveen Uduwana氏は5月1日、悪霊と戦うダンジョン探索アクションゲーム『Midautumn』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。2021年後期以降に早期アクセス配信の開始を予定している。 
 

 
『Midautumn』は、霊界ダンジョンで悪霊と戦う見下ろし型アクション。物語の舞台であるアメリカ・カリフォルニアの架空の街Nambo Quayでは、街の地下が霊界と繋がっている。霊界ダンジョンを攻略し、悪霊たちから街を守ることが本作の目的だ。 
 

 

 
ゴールドラッシュ時代に中国系移民が作った“ちょっと不思議な”街、Nambo Quay。休養のために、祖母が住むNambo Quayに訪れた主人公Robinは、街の地下にある秘密を知ってしまう。そして、休む間もなく、新米ガーディアンとして街を守るための戦いに身を投じることとなる。 
 

 
ゲームプレイとしては、街の地下と繋がる霊界ダンジョンを攻略し、イベントやストーリーを進めていく。霊界では、さまざまなアイテムやアビリティを駆使して戦うことができる。また、主人公は、敵の持っている月のパワーを吸収し、攻撃時に活用することができる。霊界には、悪霊だけではなく、味方である先祖の霊も存在している。先祖の霊から与えられる「ギフト」には、能力を強化する効果が存在。効果の異なる多数のギフトから、好みの効果のものを選び、主人公の能力をカスタマイズすることが可能だ。 
 

 

 
早期アクセスでは、物語の最初のチャプターまでプレイ可能となるようだ。イベントは200以上用意されており、ダンジョンとボスは1つずつ、プレイ時間3〜7時間ほどのボリュームとなる。なお、正式リリースは2022年後期〜2023年前期を予定している。 
 

 
本作の開発には、指揮をとるSherveen Uduwana氏をはじめ、アジアにルーツを持つ開発者が複数参加している。IGNによる開発者インタビューによると、本作のテーマは、アジア系民族の街や中秋節、ジェントリフィケーションだという。ジェントリフィケーションとは、街の高級化を意味し、再開発によってそれまで居住していた人びとが排除されることなどが問題としてあげられる。 

また、本作の主人公Robinはノンバイナリー(性自認が男性/女性のどちらかに限定されない人全般を指す)だ。本作では、人種マイノリティとしてのアジア系移民だけでなく、性的マイノリティについても正しく描くことを重要視しているという。想像や思い込みで描かれがちなステレオタイプの“アジア系民族”や“性的マイノリティ”などではなく、それぞれのキャラクターとしてのリアルな姿を描くことに意欲を示している。 
 

 
『Midautumn』は、PC(Steam)向けに、2021年後期以降に早期アクセス開始予定だ。また、Kickstarterプロジェクトも開始を予定している。 

【UPDATE 2021/05/02 9:23】
リリース時期に関する記載を修正。