国内のゲーム制作サークルであるテクノドットは4月28日、『軟体轟輪ゲルタンク』をSteamにて正式リリースした。通常価格は2000円。5月5日までの期間は、正式リリース記念して10%オフのセールもおこなわれている。
『軟体轟輪ゲルタンク』は、ゲルとタンクがあわさった兵器ゲルタンクを操り、コミカルな敵軍と戦うステージクリア型の2Dアクションシューティングゲームだ。本作の舞台である惑星では、多様な種族が平和に暮らしていた。しかし、ある時宇宙から人類種国家ユーマン王国の軍勢が襲来。平和だった惑星は、ユーマン軍の侵攻により戦場へと変わってしまう。本作の主人公である軟体種族の青年ゲルは、惑星の住人として平和に過ごしてきた。ゲルの元にもユーマン軍が現れるが、逃げ惑ううちに地下へと落下し、そこで戦車型外骨格を発見。外骨格を装着しゲルタンクとなったゲルは、サポートAIのエイアと共に、ユーマン軍と戦いを繰り広げることになる。
ゲルタンクには、さまざまな武装が搭載できる。初期段階ではマシンキャノンのみが搭載されているが、ステージ中に武装を手に入れると、一時的にミサイルやインパクトキャノン、フリージングショットといった特殊武器も使用可能になる。敵や状況にあわせて武器を切り替えつつ、ユーマン軍と戦っていくわけだ。またステージ中では、ゲルは戦車外骨格を着脱できる。ゲルタンクの状態でもジャンプはできるが、生身の状態ではスライム状の体を活かし、直角の壁も登れるようになる。さらにステージ中には、ゲルタンクのまま搭乗できる戦車やヘリコプター、潜水艦なども出現。ステージによっては、2重の装甲をまとった状態でボスの操る巨大ロボットとの戦いも展開される。
主人公のゲルは無口であるため、主人公側の状況は基本的にAIのエイアによって語られていく。一方、ステージ中には敵の無線を傍受し、ユーマン軍側の状況が描写。部下思いの少女司令官リタを含め、個性的なユーマン軍のキャラクターが登場し、敵ながら応援したくなるような会話劇が展開される。また、本作には16bitのグラフィックが採用されている。ブラウン管風のフィルターが用意されているほか、解像度にもこだわっているといい、懐かしいスタイルで描かれるグラフィックも本作の特徴なのだろう。
そのほか、ショップでのHP/スキルスロット/基礎性能の強化/特殊武器の持ち込みといった強化要素や、初心者向けから上級者向けまで幅広い5段階の難易度も用意されている。なお、本作を開発しているテクノドットは、開発中止となった『ロックマンエグゼ』風東方二次創作作品『シャンハイエグゼ』の開発チームである。
『軟体轟輪ゲルタンク』は、Steamにて現在10%オフの1800円で配信中。正式リリースにともない、4月28日にはワールド7とエンディングの実装もおこなわれている。