『レインボーシックス シージ』Y6S1.3ではJägerのアサルトライフル弱体化、Tachankaのシュミハランチャー強化へ

『レインボーシックス シージ』Y6S1.3ではJägerのアサルトライフル弱体化、Tachankaのシュミハランチャー強化へ。理由については『レインボーシックス シージ』のデザイナーノートにて説明されている。

Ubisoftは4月20日、『レインボーシックス シージ』のY6S1.3 デザイナーノートを公開した。AceとJägerの弱体化からTachankaの極端な強化、Thermiteの復権まで、そのインパクトは大きい。5月に延期された『レインボーシックス シージ』最大の世界大会、「Six Invitational」でも反映されると思われるので、その影響についても考察していく。

オペレーターのバランス調整

ACE
・スモークグレネードをクレイモアに変更
・S.E.L.M.A.でブラックミラーを破壊できるように変更

THERMITE
・クレイモアをスモークグレネードと交換

Aceの持つS.E.L.M.A.アクアブリーチャーは、投てき型による安全性と、3つ装備できるという点で、Thermiteのヒートチャージよりも大きなメリットを持っている上、ディフューザー設置の駆け引きや射線を切って前線を押し上げるといった動きを支援するスモークグレネードを持つ、強力なオペレーターであった。今回の修正によりスモークグレネードがなくなり、弱体化が図られることとなった。

一方のThermiteはスモークグレネードを有するようになることで、ハードブリーチとディフューザー設置が密接に関わる場面で真価を発揮するだろう。たとえば、領事館の地下攻撃では、スモークによってカフェテリアやパイプからの射線を切りつつ、より安全な設置を目指しやすくなると予想される。ただ、プロシーンでは確実な情報と連携によってS.E.L.M.A.ブリーチャーの優位性を発揮するよりも、Thermiteのスタングレネードを用いたADSやMAG-NETの無力化、確実に走って通り抜けることのできる穴を開ける役割を重視するため、大きな影響はないようにも考えられる。


JÄGER
・416-Cのマガジン装弾数を30+1発から25+1に減少
・416-Cの垂直反動を増加

ACOGの削除やスピードの変更と、度重なる弱体化を受けてもなお高いピック率を誇るJäger。今回課せられたのはアサルトライフルの弱体化だ。Y5S4で行われたADSの仕様変更(関連記事)を経た上でも桁違いのプレゼンスを見せている。制御しやすく遠距離でも攻撃オペレーターと張り合え、初心者でも使いやすい416-Cという印象は、今回のバランス調整後は取り払う必要がありそうだ。なお、将来的にはADSの修正も検討中で、バランス調整は一度で完了するものではないとしている。筆者がテストサーバーでプレイした際には、たしかに初動の縦反動は強くなっているようだが、BUCKのアサルトライフルのような極端な跳ね上がりは感じなかった。

TACHANKA
シュミハランチャー
・マガジンの装弾数を5から7に増加
・炎の持続時間を5秒から7秒に延長
・起爆時間を1秒から0.75秒に短縮
・炎の効果範囲を1.7mから1.9mに拡大
・発射体の落下開始距離を8mから20mに延長
・発射体の速度を20から30に加速
DP27
・装備時間を0.9秒から0.65秒に短縮
・装備解除時間を0.42秒から0.3秒に短縮

華々しいリワークを見せたかのように思えたTachankaだったが、ピック率は振るっていないようだ。焼夷グレネードを放つシュミハランチャーには大幅な強化が入る。特筆すべきは落下開始距離の延長だろう。20mという距離は、カフェ・ドストエフスキーのカクテルラウンジのE壁からシガーショップまでの距離と同じだ。そこから落下を始めることを考えると、射線さえ通っていれば相当なエリアをカバーできるだろう。

JACKAL
・C7Eのマガジン装弾数を30+1発から25+1に減少
・C7Eのダメージを46から42に減少

Jackalはアサルトライフルのみ弱体化される。ランクマッチでは「とりあえずBANしとけ」と言わんばかりに票が入るが、その厄介さは、固有アビリティによって遊撃オペレーターの位置を簡単に割り出せることにある。特に射線の通りやすいマップや、階段が押さえやすい狭いマップではポイントへ戻ることも許されずに倒される場面が多い。デザイナーノートでは今回の修正で“他のオペレーターと同水準の強さになるはず”としている。はたして開発陣の狙い通りの結果を得られるだろうか。

武器のバランス調整

DMR(攻撃側)
・1.0xスコープを削除
・1.5x、2.0x、2.5xサイトを追加
・デフォルトを3.0xに設定

遠距離での戦いに特化したDMRだが、遠距離向けサイトはスコープ3.0xのみで、その下は等倍サイトという現状、これに複数の高倍率サイトを追加する。等倍サイトは取り払われることになり、遠距離での戦いを意図したDMRのデザインに即したものとなった。

同日公開されたテストサーバー用のパッチノートでは、これらの修正のほかに、タクティカルリアルモードの削除もアナウンスされている。カスタムマッチで選択できるこのモードは、マガジンに弾がある状態でリロードをすると、その弾は総数に戻されずにロストするというシステムや、敵へのピンやHUDは常時非表示といった、よりリアリティを持ったものだったが、こちらは削除される模様。削除の前に遊んでみるのも良いだろう。

また、ゲーム内ではSFコメディアニメ「リック・アンド・モーティ」とコラボレーションしたSmokeとSledge向けセットも販売中だ。SF感あふれるウェポンスキンや、SMG-11とM590A1専用のアタッチメントスキンはかなりクールだ。

Sakutaro Okano
Sakutaro Okano

フッ軽ゲームライター。生きている実感を得るため、FPSを中心にド派手なハリウッド的アクションゲームを貪って生きている。

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