短編ドット絵アドベンチャー『ドットピア』PC向けに配信開始。ささやかな冒険と、移り変わる世界

 

国内の個人ゲーム開発者にわのこ氏は4月17日、『ドットピア』をPC向けに配信開始した。同氏のBOOTHおよびpixiv FANBOX内にて無料版、BOOTHでは100円の有料版も配信されている。なお、無料版と有料版でゲーム内容に違いはないそうだ。

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『ドットピア』は、携帯ゲーム機風の演出が光る、短編ドット絵アドベンチャーゲームである。本作の主人公は、小さな村に住む少年だ。ある日、彼は朝遅くまでベッドでぐっすりと眠っていた。そこへ、どこからともなく謎の声が響き、声に従って村の北側へ向かうと、剣が台座に収められていた。どこか見覚えのある剣に違和感を覚えつつも、少年が剣を引き抜くと、同時に妖精らしき小さな何かが解き放たれてしまう。少年は強引な妖精の要求に従い、ピコを集めることに。少年のささやかで不思議な1日が幕を開ける。

https://twitter.com/Tenoridori/status/1370942907511828484


少年は、村と周囲を探索しピコを集めていく。ピコは、剣を振って草を狩ったり、徘徊する生物を倒したりすると入手可能。また、フィールド上にはちょっとした仕掛けもあり、仕掛けを解くとピコが多めに入手できる。ほかの村人との交流や村の探索もしつつ、ピコを集めることがゲームプレイの基本となる。本作の特徴は、ドット絵を含めた携帯ゲーム機風の演出だ。プロローグの時点では、レトロな携帯ゲーム機を思わせる白黒のドット絵と演出で世界が表現されているが、ゲーム内である条件を満たすと画面が変化。白黒だった画面に色が付き、さらに色彩豊かで微細な世界へと移り変わっていく。公称プレイ時間は30分から1時間。短い作品であるものの、懐かしさを覚えるグラフィックと演出、移り変わっていく画面が魅力的で、ゲームとドット絵への愛が感じられる。

本作を開発したのは、個人ゲーム開発者のにわのこ氏である。同氏のツイートによると、本作にはドット絵とゲームへの気持ちと懐かしさが込められているそうだ。また同氏は、本作以外にもキャラクターたちの日常を描いたドット絵ADV『ちょっとび! ~ ココとゆめのたびびと ~』なども配信している。

https://twitter.com/Tenoridori/status/1383260481276694529


『ドットピア』は、PC向けにBOOTHおよびpixiv FANBOXで無料配信中。BOOTHでは、本作を楽しんだプレイヤー向けに、100円の有料版も配信されている。