『Apex Legends』ブラッドハウンド、“弱体化の前に”変更あるかも。削除の可能性もあるフゥンダルの意外な「うまみ」とは
『Apex Legends』にて、ブラッドハウンドにまつわる「とある変更」の可能性が注目されている。Respawn Entertainmentにてライブバランスデザイナーを務めるJaybiebことJohn Larson氏が、海外掲示板Redditにてコメントを寄せた。スレッドでは現環境におけるブラッドハウンドが強すぎるのではないかとの指摘が浮上。Larson氏自身、現状ランクマッチにてブラッドハウンドのいないチームを見かけることの方が珍しいと述懐している。実際にデータを見てみると、ブラッドハウンドのピック率は全レジェンド中第3位になるという。ピック率でいえば、ブラッドハウンドは昨年11月に発表されたピック率トップ5にもランクインしていた(関連記事)。約2シーズンを経て環境は変わったものの、ブラッドハウンド自身に目立った変更がなかったこともあり、高いピック率を保ち続けているようだ。
掲示板ではブラッドハウンドの能力弱体化を求める声があり、これに応じてLarson氏も「ブラッドハウンドについては注意深く観察している」と説明。しかし具体的に能力を調整する前に、同氏には試してみたい変更があるという。それは「全能の目によるキルアシスト判定削除」である。
ブラッドハウンドの代名詞とも言えるのが、戦術アビリティ・全能の目。パルスを照射し、範囲内にいる敵・罠を索敵する能力だ。自分含めた味方は発動後から4秒間壁越しに敵を透視することができる。用途としては、あらかじめ敵の位置を把握し、籠城中の相手を探ったり攻め込む際の状況確認に用いたりすることがメイン。しかし、実はランクマッチにおいては意外なメリットも存在している。それが「キルアシスト」の判定だ。「全能の目」でスキャンして7.5秒以内に仲間が敵をダウンさせると、ブラッドハウンドにキルアシストの判定が入るのである。つまり極論をいってしまえば、スキャンさえ連打しておけば、たとえブラッドハウンド自身が銃を1発も撃っていなかったとしても、敵のダウンをとるのに貢献したとみなされるのだ。
誉高い狩人ならざる戦法ではあるが、日々RPの増減に神経をすり減らしているランカーとしては見逃せないメリットだろう。Larson氏はランクマッチにおけるブラッドハウンド大量発生の一因として、このスキャンによるキルアシスト判定も影響を与えているのではないかと見立てているようだ。したがってスキャンの性能自体を改修するより先に、アシスト判定による「うまみ」を削除することでピック率に影響があるか、調査してみたいというのがLarson氏の考えだという。
しばらく調整が入らず安定していたブラッドハウンドだけに、能力以外の要素で調整してピック率の推移を見守るというのは興味深い実験となりそうだ。一方、アルティメットアビリティ発動中にスキャンを連打できる現在の仕様は強力すぎる、とこぼすプレイヤーも一部で存在。シーズン9に向けてどのような方針が取られるか注目したいところだ。ちなみに現在、『Apex Legends』ではイベント「ウォーゲーム」が開催中。ただし「セカンドチャンス」モードにて統計が正しく更新されないバグが浮上しているとのこと。後発予定だった「アーマーリジェネ」モードを先にリリースし、イベントトラッカーを進行可能な状態に調整しているとのことだ。現在開催中のイベントについてはこちらを詳しく参照されたい。