『ドラゴンクエストライバルズ エース』2021年7月5日13時にサービス終了へ。一定数のプレイヤーを抱え、惜しまれながらの閉幕

 

スクウェア・エニックスは4月2日『ドラゴンクエストライバルズ エース』を、2021年7月5日13時にサービス終了すると発表した。4月3日4時以降には、ジェムの販売停止後もカード購入や闘技場のプレイなどができるように、デイリーボーナスとして毎日1200ゴールドが配布。また、すでにゲーム内通貨「ジェム」の販売が停止されており、有償発行分のジェムについてはサービス終了後の払い戻しが予定されている。
 

 
『ドラゴンクエストライバルズ エース』は、2017年11月に『ドラゴンクエストライバルズ』としてiOS/Android向けにサービスが開始された、対戦デジタルカードゲーム(DCG)である。『ドラゴンクエスト』シリーズのキャラクターたちが、プレイヤーの分身であるリーダーや、リーダーが使役するユニットとして登場。ターン毎に増加し、回復するMPを消費して手札からカードをプレイ。リーダーの職業ごとに設定されたテンションスキルや、異なるカードプールも活用しつつ、対戦相手への勝利を目指す。

2017年11月には、サービス開始から1か月未満での累計ダウンロード数1000万を達成。また2020年8月には、1人用のソロアドベンチャーモードを携え『ドラゴンクエストライバルズ エース』へとリニューアルし、翌月の2020年9月には累計1700万ダウンロードを突破していた。しかし発表によると、「より良いサービスを提供できるよう日々尽力して参りましたが、今後お客様にご満足いただけるサービスの提供が困難である」と判断されたため、サービス終了が決定されたそうだ。
 

 
プロデューサーの二木達博氏からのプロデューサーレターによると、今回の終了は予定どおりの完結ではなく「正直に言えば、力及ばずのサービス終了」だという。本作はサービス開始から3年が経過した現在でも、多くのプレイヤーがゲームを遊んでいたが、全体としてプレイヤー数は減少しており、対戦ゲームのビジネスとして継続が難しい状況にあったとコメント。『ドラゴンクエストライバルズ エース』へのリニューアルも、プレイヤー数の減少を見越して着手していたプロジェクトであったものの、コロナ禍による延期もあり、上手く軌道に乗せることができなかったそうだ。本作を遊び続けていたプレイヤーへの謝罪と、感謝の言葉も綴られている。

なおSteamDBによると、Steam版『ドラゴンクエストライバルズ エース』の真3弾カードパック「星降りの決戦」配信時の同時接続プレイヤー数は最大1500人超。直近の同時接続プレイヤー数は最大500人程度で推移している。SNSでも現役プレイヤーがサービス終了を惜しむ声を寄せている。プロデューサーレターにあるとおり、大人気とは言えないものの、決してプレイヤーがいないわけではなかったのだろう。『ドラゴンクエスト』フランチャイズを背負っているということで、目標とするラインが高かったのかもしれない。参考データとしては、同じ国産DCGであり同様にiOS/Android版に加えてSteam版を展開している『Shadowverse』は、3月30日のアップデート時に同時接続プレイヤー数として最大1万3000人超を記録しており、他のDCGと比べて物足りない状況ではあったのだろう。

今後の予定も発表されている。まず、4月下旬に真3弾拡張カードと、ソロアドベンチャーモードの最終章および試練の間が追加。闘技場については、サービス終了時までプレイできるほか、公式全国大会「勇者杯2021春」はオンライン3次予選の受付人数を1000名まで拡大して実施予定とされている。
 


『ドラゴンクエストライバルズ エース』は、2021年7月5日13時にサービス終了予定だ。