中国警察、「世界最大規模」のチートツール販売業者を逮捕。約50億円の資産押収、複数の高級車も含まれる

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中国警察当局は3月31日、「世界最大規模」といわれるチートツール販売業者を逮捕した。BBCによれば、逮捕されたのは「Chicken Drumstick」の名前で知られるグループ。同グループは『オーバーウォッチ』や『Call of Duty Mobile』など、人気ゲームにおけるチートツールを販売。およそ7600万ドル(約84億2400万円)の収入を得ていたとのこと。同グループはサブスクリプション方式でチートツールを販売していたといい、利用料金は1日10ドル(約1100円)から月に200ドル(約2万2000円)のプランにまでわたっていたという。警察はChicken Drumstickから4600万ドル(約50億9900万円)の資産を押収したと伝えている。その中には、「複数の高級車」も含まれていたとのこと。 

BBCが伝えるところによれば、今回の逮捕にあたって警察は、中国大手企業テンセントと協働していたという。テンセントは2017年に『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)の中国における独占運営権を獲得して以来、同タイトルのチーター対策に注力。2018年には1月ごろより『PUBG』関係のチート販売業者逮捕に動きだし、7月にはチートツール開発者141人を逮捕。200人以上の警察を動員し、毎日数十万円の利益を得ていた業者を一斉検挙するという大規模な動きを見せた(関連記事)。また今年1月には、同月8日〜14日にかけてのチーターBAN報告を発表。オートエイムや透視などの不正ツールを使用していたユーザーに対し、1週間で121万人以上のアカウントを停止したことを明らかにした。『Call of Duty Mobile』は、Activision Blizzardとテンセント子会社が共同開発している作品。テンセント主導のチーター規制の動きは、自社タイトルを守るという意義もありそうだ。 
 

 
チートツールをめぐっては、法的な制裁が下される動きも後を絶たない。2020年8月にはActivisionが、『Call of Duty: Warzone』や『Call of Duty: Modern Warfare』などのチートツールを販売していた業者を相手取って提訴していたことが明らかに(関連記事)。知的財産権の侵害などを名目に訴え、関連製品を取り下げさせるまでに至っていた。また今年1月には、Take-Two Interactiveが『GTAオンライン』のチートツール業者に対し法的措置を施行。最終的に、業者による開発・販売を停止させるまでに追いこんだ(関連記事)。 

チートへの取り締まりは、ゲーム内における対策から外部でのカウンターまで、各社とも厳しく対応しているところ。一方、ユーザーからはオープンなPC環境でのチートツール規制に限界があるとの指摘も出ている。国内のTwitterユーザーTakeshi HASEGAWA氏は、近年のチートツールがOSの外部にあるUEFIからメモリを書き換えていると指摘。ソフトウェアレベルでの対応では限界があるのではないかと考察している。技術面でのチート対策に厳しい戦況が見込まれる今、ゲーム外部にて法的にチート業者を取り締まる動きが強まっていくのかもしれない。 

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