ホラーADV『Amnesia: Rebirth』に「怖くない」モード追加。明るい遺跡に安全なモンスター、代わりに謎解き要素に変化あり

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インディースタジオFrictional Gamesは3月31日、一人称視点ホラー『Amnesia: Rebirth』にて恐怖演出を緩和する「Adventure Mode」を追加すると発表した。PC版にはすでに実装されており、PlayStation 4版では数週間以内にアップデートを配信予定だという。 
 

 
『Amnesia: Rebirth』は2020年10月に発売された一人称視点ホラーアドベンチャーゲームだ。対応プラットフォームはPC/Linuxおよび海外PS4。舞台は1937年、鉱山調査隊の一員としてアルジェリアを訪れていた主人公タシュ・トリアノンは、飛行機に乗っている間、墜落事故に巻き込まれる。彼女が意識を取り戻すと、そこは広漠たる砂漠の奥地。タシュは墜落直後からの記憶を失っており、行動をともにしていた恋人や仲間の行方も見当がつかない。一体何が起きたのか、他のメンバーはどこへ消えたのか。タシュはマッチやランタンの灯りを頼りに、暗い遺跡や廃墟での探索にのぞむ。 

Adventure Modeにおいては、本作のホラー要素を和らげられる配慮が施されている。たとえばモンスターは積極的には攻撃してこず、こちらからちょっかいをかけない限りはプレイヤーに干渉してこないという。また『Amnesia』シリーズの根幹ともいえる「暗闇」にまつわるシステムもマイルド化。オリジナル版では闇の中にいる時間が長かったり、何か恐ろしいものを目にしたりすると、タシュが恐怖に陥ってしまうリスクがあった。しかしAdventure Modeでは暗闇が与える影響を気にする必要はないという。 

描画についても、オリジナル版でほとんど真っ暗闇だった場所が明るくなり、自分のペースで探索しやすくなる。また恐怖にまつわるハードルが下げられる一方、ボーナスとしてパズル要素が追加されていることも明かされた。総じて、ホラーよりも謎解きや物語に集中したいプレイヤー向けの調整が施されたモードとなるようだ。 
 

左がオリジナル版、右がAdventure Mode。マッチなしでも回廊の奥まで見通せるほど明るい

 
本モードを追加した理由について、スタジオのクリエイティブリーダーを務めるFredrik Olsson氏は、「ホラー要素に耐性がなくとも、『Amnesia: Rebirth』の恐怖以外の要素を気に入ってくれるユーザーがいるため」だと説明した。本作のストーリー性や環境美術、独自のテーマなどを、Adventure Modeを通じて新たなプレイヤーにも味わってもらいたいとのこと。もちろん従来の恐怖演出や緊張感が好きな人は、引き続きオリジナル版のモードを楽しむことができるそうだ。 

今回の実装にあたり、Frictional Gamesはスタジオが過去に発表したホラーゲーム『SOMA』における「Safe mode」を引き合いに出している。同モードは、モンスターが攻撃してこないようにするシンプルな仕様だった。『SOMA』におけるSafe modeをリリースした際はユーザーからどのような反応が寄せられるかわからなかったものの、結果的には作品を新たな層のユーザーに届けることに役立ったと、スタジオは振り返る。同時に『Amnesia: Rebirth』についても、『SOMA』のSafe modeを評価していたプレイヤーから同様の機能の実装予定について多数の問い合わせが届いていたそうだ。こうしたユーザーのフィードバックを受け、過去作よりもより柔軟にゲーム内容を調整したAdventure Modeの実装に至ったという。 
 

 
ゲームのハードルを下げ、新規ユーザーへの間口を拡げる試みとしては、たとえば高難度アクション『Celeste』におけるアシストモードの実装により遊び方の自由を柔軟に提供する試みがなされている(関連記事)。一方で、ゲームそのものの難しさではなく「怖さ」を調節可能にする取り組みはFrictional Games独自のアプローチといえそうだ。これまでホラー要素が足かせとなり本作に手が出なかった人も、この機にトライしてみるのはいかがだろうか。『Amnesia: Rebirth』はPC(Steam)および海外PS4向けに配信中。Steamでは現在セールを実施しており、定価3090円のところ40%オフの1854円で入手することができる。 

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