SFローグライトSRPG『テトラキューブ』Steamにて配信開始。ハッキングで敵のロボットを操り、研究所を奪還
韓国のイラストレーターddal氏は3月21日、『テトラキューブ』をSteamにて配信開始した。価格は720円で、日本語字幕に対応している。
『テトラキューブ』は、ハッキングと物理で脳科学センターを奪還する、SFローグライトSRPGである。本作の主人公は、アンドロイドのナエと人間のディオ。彼女たちはハンターコンビとして活動しており、未知の存在キューブが出現したという知らせを受け、事件を解決するべくアルファ・ケンタウリ脳科学センターにやってきた。しかし、脳科学センターを訪れた矢先に2人の目前へキューブが現れ、ナエの動力源が壊されてしまう。2人は、まずはナエの動力源を直すため、6階の管理AIの元を目指すことになる。
脳科学センター内はキューブによって支配されており、警備ロボットたちが2人を排除しようと襲ってくる。目の前の脅威に対して、ナエとディオは正方形のマスで区切られたマップ内を個別に動き、戦いを繰り広げていく。
シミュレーションRPGとしての本作の特徴は、ナエのハッキングにある。ナエがハッキングによって管理権限を奪うと、敵のロボットが味方のユニットに変貌。一度に味方ユニットとして扱えるのは1体までに制限されているものの、敵の大多数はロボットであり、ハッキングできる対象なら確実に管理権限を奪える。さらに、管理権限を奪ったロボットは、ハッキング直後の自軍ターン内から操作でき、強力なハッキングを上手く使うことでナエとディオの消耗を抑えられるようになっている。
ナエがハッキングと補助を主に扱うのに対して、ディオは銃火器と近接武器でロボットたちと戦う。本作には、爆発や近接攻撃の一部に押し出し判定があり、ほかのユニットや壁、オブジェクトなどと隣接している対象を押すと、追加ダメージが発生する。押し出しによる爆発物の起爆も可能で、その場の状況を活かした戦いが展開できる。
また、ナエの動力源が故障しているため、部屋を移動する度にバッテリーが消耗していく。バッテリーの入手機会は多めに設定されているが、バッテリーは3Dプリンターを使ったナエとディオの強化、回復や弾薬の補給、ナエのハッキング時にも使用し、用途が広い。さらに上層へ進むと敵が強くなり、あわせて敵のハッキング耐性も向上。耐性の高い敵に対応するべくハッキングレベルを上げると、ハッキング時のバッテリーの消費量が増えるため、バッテリーの使用にはある程度の計画性が求められる。
上層に進んだ際には自動セーブが行われ、各フロア内の部屋の並びや敵の配置などはランダム。難易度デフォルトではステータスやアイテムの所持状況を引き継いだまま、下層をもう一度探索できる仕組みも導入されている。一部屋あたりの戦闘も短く、作品全体も数時間で終わるため、ローグライトとしては遊びやすい内容といえる。
本作を開発したのは、韓国のイラストレーターddal氏だ。同氏は、本作ではゲームデザイン/プログラム/アートなど、音楽を除いたほとんどを自ら手がけている。ロード画面で表示される美麗なイラストや、ナエとディオの可愛らしいキャラクターデザインを含め、同氏によるアートも本作の魅力となっている。
『テトラキューブ』は日本語字幕に対応し、Steamにて720円で配信中だ。