『Phasmophobia』ゴーストがプレイヤーへ物理的に触れる機能がベータ実装。音の次は触覚をハックするゴーストたち
Kinetic Gamesは3月19日、『Phasmophobia』にてベータ向けの新たなアップデートを公開した。目玉となる要素は、ゴーストがプレイヤーへ物理的に触れる機能の追加。本作は、呪われた物件に取り憑く霊的存在の正体を突き止める調査員となって、薄暗い家や廃墟の中を怯えながら進む没入感高めのゲームとなっている。3月7日には、プレイヤーが発した実際の声を頼りにゴーストが索敵を行うといった機能の追加も行われ、さらなるゲーム体験の向上が行われたことは記憶に新しい(関連記事)。しかし、ゴーストがプレイヤーへ物理的に触れるとは一体どういう仕組みなのだろうか。
どうやら今回追加された新しい機能はbHaptics(株式会社ビーハプティクス)が開発するVRデバイスを通じた体験となるようだ。bHaptics社はVRゲーム向けデバイスとして、触覚スーツ、腕や手に装着する触覚スリーブなどの開発・販売を行っている企業である。
まるで映画「レディ・プレイヤー1」の世界の産物のようだが、bHaptics社のデバイスのうち触覚スーツおよびフェイスカバーが本作と互換性を持つようになるとのことだ。これらを装着することで、ゴーストが身体に触れることを感じられるという。
本作でゴーストが調査員に対して実際に触れることを目視で確認できるシーンは、ハンティングタイム中の処刑シーンのみ。文字通りゴーストの手に包み込まれる感触を、フェイスカバーによって現実のもののように再現しているのだろう。パッチノートではどのタイミング、どのアクションが触覚スーツ・フェイスカバーへ影響を与えるか詳細は明らかにしていないが、よりリッチな体験となることは間違いなさそうだ。
このようなVRデバイスは、入手への障壁が高く感じてしまうかもしれない。しかしbHaptics公式サイトの商品ページは日本語に対応しているため、購入自体はそれほど難しくないようだ。仮想現実のような一歩進んだゲーム体験を経験したい場合は、この機会に購入を検討してみるのも良いだろう。
また、本アップデートでは他にもいくつかの変更や追加機能があるようだ。
【変更点】
・十字架は壊れてしまうのではなく、効果の発動回数に応じて色が変化するように変更
・写真を撮ることで得られる報酬の査定に、被写体との距離が関係するように変更
・ミニマップや正気度モニターで表示されるプレイヤーがそれぞれ固有の色で表示されるように変更
・VRモード時に生じるグラフィック関連の問題を修正するためレンダリング方式を一新
【追加】
・部屋の明かりが消えている場所でゴーストがロウソクの火を吹き消すようになった
・5つの新しい目標が追加
・ロウソクでゴーストの気配を察知する
・ハンティングタイム中、パラボリックマイクでゴーストの足音を感知する
・死者が出ない状態でクリアする(中級・プロのみ)
・ハンティングタイム中、スマッジスティックを使用する(プロのみ)
・平均正気度を25%以下にする(マルチプレイヤーのみ)
ロウソクを吹き消すとはいかにもゴーストらしさを増す要素の追加と言える。上記はすべてベータ版にて一時実装され、ユーザーからのフィードバックを経た後に正式実装予定だ。本作を遊んでいるユーザーであれば誰でもベータ版へは参加可能。bHaptics社のデバイスを持っている方はぜひその体験を共有してほしい。