キャラクターにキャラクターを操作させ、キャラクターにキーを操作させるゲーム『PRESS CTRL』Steam版配信開始

Idan Rooze氏は3月17日、『PRESS CTRL』Steam版を配信開始した。画面内に次々登場するゲーム内ゲームを、画面の手前にあるキーを使って操作する入れ子構造の作品だ。

イスラエルのインディーゲーム開発者Idan Rooze氏は3月17日、『PRESS CTRL』Steam版を配信開始した。価格は200円となっている。

『PRESS CTRL』は、画面内に次々登場するゲーム内ゲームを、画面の手前にあるキーを使って操作する入れ子構造の作品だ。最初の状態では、画面内に1体のキャラクターとCtrlキーが表示されている。現実のカーソルキーを使ってキャラクターを操作し、画面内のCtrlキーを押させると、奥に新しい画面が登場。Ctrlキーを押した画面内には新たにカーソルキーが登場しており、画面内のキーを使って今度はゲーム内ゲームのキャラクターを操作する。つまり、キャラクターを操作してキーを押させることで、キャラクターにキャラクターを操作させるわけだ。

ゲーム内に新しく登場した画面内にもCtrlキーは設置されており、これをキャラクターに押させると、更に奥にも画面が登場。手前のキャラクターを操作してキーを押し、2番目のキャラクターを操作してキーを押し、3番目の画面のキャラクター操作する。最初のステージではこの流れを何度か繰り返し、増えていく画面とキャラクターを何とか操って、何番目かのCtrlキーを押せばステージクリアだ。


キャラクターが1体か2体のうちは、ある程度キーボードの操作とキャラクターの操作が感覚的に一致しているため、困ることはないだろう。しかし画面を隔てるごとに、現実のキーボードからゲーム内のCtrlキーまでの距離が遠のき、操作が格段に難しくなっていく。1番目の画面のキーが押されてから、目的の画面のキャラクターが動くまでにはラグもあり、ただ目的のキーを押させるだけのゲームプレイが困難なものに仕上げられている。この操作の難しさが、本作の特徴。

本作を開発したのは、前述のとおりイスラエルの開発者Idan Rooze氏だ。2020年に行われたゲームジャム「GMTKJam 2020」のテーマOut of Controlに沿って開発され、同ゲームジャム内にて5400作品以上の中で1位を獲得。itch.ioでは、無料版が公開されてきた。有料のSteam版では、Steamの実績への対応と、無料版にはなかった4ステージ目の追加が行われているそうだ。なお、無料だったitch版も現在は2ドルにて販売されている。


『PRESS CTRL』は、Steam/itch.ioにて200円ほどで配信中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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