西部劇ライフシムRPG『Wild West Dynasty』発表。美しきアメリカ大陸に抱かれ、はるかなるフロンティアでじっくり町づくり
パブリッシャーのToplitz Productionsは3月13日、西部劇ライフシム『Wild West Dynasty』のトレイラーを公開した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2022年の発売を予定している。
『Wild West Dynasty』は一人称視点で繰り広げられる、開拓時代のアメリカを舞台としたライフシムRPGだ。時は19世紀。人々はアメリカ大陸の東側からフロンティアを拡げ、はるかな大地を横断して太平洋に向かっていた。各地では新たな農場や金鉱が開かれ、野心を抱えた開拓者たちでひしめいている。熱気盛んな時代において、プレイヤーはある孤高のカウボーイとして新大陸の土を踏む。打ち捨てられた農場を発見した主人公は、腰を落ち着け、新たな居住地の開発に挑むのだ。まずは自活のため、狩猟生活から始めよう。周囲の動物を獲ることで食料が確保できるほか、皮や食肉といった商品価値のある素材を獲得することができる。手に入れた商品を売ることで資金を得て、自らの居住地を徐々に拡大していくのだ。
身の回りの整備が進み、立派な居住地ができれば、徐々に周囲の人々の注意関心を引くことになる。他の開拓者がやってきて定住したいと申し出るようになると、ゲームは次の段階だ。人を集め、さまざまな設備を整備することで、ひとつの町を作り上げよう。西部劇でおなじみの酒場や保安官の詰所などが設置できるほか、ホテルを開いて外部からの人間を招き入れることもできるようだ。ただし一人前の長となっても、時にはガンマンらしく決闘を挑まれることもあるという。自らの身と町の平和を守ためにも、射撃の腕を磨いておく必要はあるようだ。
やがてプレイヤーは自らの妻を迎え、資産をもつようになる。身ひとつから子孫の代まで続く繁栄を築き上げることが、『Wild West Dynasty』における目標だ。ストーリーモードには100以上のミッションが含まれるとのこと。一方、フリーゲームモードでは物語と関係なく、自由に町づくりを進めることができる。西部劇のオープンワールドを舞台にライフシムを楽しめるほか、スキルツリーにもとづいた成長などRPG要素も楽しめるようだ。
販売元のToplitz Productionsは、昨年のヒット作『Medieval Dynasty』を輩出したパブリッシャーだ。同作は『Wild West Dynasty』と同じコンセプトのライフシムRPGで、中世ヨーロッパが舞台。無一文の状態から集落を拡大していくシミュレーションとなっていた。Steamでは1万2000件を超えるレビューから「非常に好評」との反響を獲得し、ピーク時には同時接続人数1万8000人を記録。美しい景色に浸りながらスローペースに拠点を開拓していく楽しさが大きな反響を呼んでいる(関連記事)。『Wild West Dynasty』では舞台を改め、開発を手がけるのも前作とは異なるスタジオだ。しかし雄大な自然や拠点拡大要素など、好評だった部分は受け継いで制作されていることがうかがえる。前作同様、ゆっくりと都市を繁栄させる楽しさが味わえることを期待したいところだ。
『Wild West Dynasty』は2022年、PC(Steam)向けの配信を予定している。