タイムループ謎解きRPG『MECHANICA――うさぎと水星のバラッド――』Steam版発表。音楽家とメイドロボは、宇宙崩壊の犯人を探し、3日間を繰り返す


主に国産同人タイトルのローカライズを手がけるインディーゲームパブリッシャーOTAKU Planは3月4日、『MECHANICA――うさぎと水星のバラッド――』をSteamにて発売すると発表した。なお、本作はDLsiteにて18禁版が発売中だ。
 

 
『MECHANICA――うさぎと水星のバラッド――』は、3日後に崩壊する宇宙の謎を解く、タイムループADVである。本作の舞台は、西暦5029年の水星。天蓋が太陽光を遮断する水星の日本領・ギロチンシティでは、下品なネオンが街を照らし、半端者たちが合成食品を口にしながら暮らしていた。本作の主人公は、そんなギロチンシティで暮らす住人の1人として、バーで感情に作用する魔法の音楽を奏でることにより、なんとか日々を過ごしている。貧乏な懐事情は、最新型のメイドロボ・メカニカを福引により手に入れても変わらない。しかし、メカニカと出会ってから数日後に異変が起こる。空に浮かぶ月。天井から降り注ぐ水星の街。崩壊する宇宙。気づけば、メカニカと共に3日前にタイムリープしていた主人公は、宇宙の崩壊を止めるべく、犯人を探すこととなる。
 

 
宇宙の崩壊を予見していた探偵によると、ギロチンシティの住人の中に宇宙の崩壊を引き起こした犯人がいるという。そのため主人公とメカニカは、5029年の水星で暮らす不思議な住人たちと交流を重ね、誰が世界を終わらせたのか、犯人を探していく。住人たちはそれぞれ悩みや問題を抱えており、魔法の音楽を奏でたり、落とし物を見つけてあげたりなど、イベントを進行させることで調査を進行する。日付や街中にかかっている音楽によって、住人の行動が変わる要素も導入されている。

また、主人公が魔法の音楽を奏でる際には、住人の気分や要望にあわせて楽曲を選択。楽曲には、曲の雰囲気やイメージ、消費するパワーなどが設定されており、状況にあわせた音楽を演奏することで、イベントが進んでいく。5029年を生きる住人たちやメカニカとの交流、宇宙崩壊とタイムループの謎が本作の魅力なのだろう。なお演奏時に必要なパワーは、18禁版では主にメカニカへのセクハラやえっちなイベントによって回復するシステムになっていた。Steam版では成人向けのタグがなく、おそらく全年齢対象となるため、そうした表現は変更されていると思われる。
 

 
本作を開発したのは、シナリオライターの逢縁奇演氏と絵描きのゼンゼンウナギ氏によるサークルLOSER/S。DLsiteで販売中の18禁版『MECHANICA――うさぎと水星のバラッド――』においては1万7000本以上を売り上げており、プレイヤーからはシナリオも好評であるようだ。

『MECHANICA――うさぎと水星のバラッド――』Steam版は発売予定。18禁版はDLSiteで販売中であり、体験版も公開されている。