『ニーア レプリカント ver.1.22474487139…』新旧のアトラクトムービーを比較。再現によって浮かび上がる細かな違い
スクウェア・エニックスは2月24日、『ニーア レプリカント ver.1.22474487139…(NieR Replicant ver.1.22474487139…)』のアトラクトムービーを公開した。同動画は、ゲームのタイトル画面で流れるムービーであり、原作『ニーア レプリカント(NieR Replicant)』のアトラクトムービーと同じ構成が採用されている。
『ニーア レプリカント ver.1.22474487139…』では、原作からグラフィックが綺麗になっている様子や、アクションパートの進化などが伝えられてきたが、ムービーを見比べてみることで何か新しい発見があるのではないだろうか。そう考えた筆者は、実際に比較するべく動画サイトの奥地へと向かった。
最初に目を惹いたのは、少年期の主人公の変化だ。原作『ニーア レプリカント』の少年期主人公の3Dモデルは、元ソルジャークラス1stのなんでも屋を彷彿とさせる、ツンツンした髪が特徴的だった。バージョンアップ版でも、髪型にオリジナルの癖は一部残されているものの、かなり控えめな表現に変更されており、髪型よりも少年らしい幼さの残る顔つきに目が行くようになっている。公式サイトに掲載されているイラストには、原作の3Dモデルほどではないものの、特徴的な髪型のデザインは残されており、キャラクターデザインの変更ではなく、3Dモデルの表現が変化したのだろう。
アトラクトムービーでは、続いてヨナとカイネが登場し、それぞれ美しくなった3Dモデルと感情豊かになった声の表現が確認できる。最新のヨナは原作よりも儚さを感じさせる風貌に、。カイネは、端正な顔立ちへと進化しつつも、原作と見比べてもしっかり同じキャラクターに見える。カイネに関しては、すっかり見慣れたエミールについては、グラフィックの進化により、布の質感やマスクの材質なども感じられるようになっている。
敵との戦闘シーンでも、新しいアトラクトムービーは基本的に原作を再現したものになっており、いくらか違いが見受けられる。主人公のアクションが若干異なるほか、バージョンアップ版ではイクラがより美味しそうな色へと変更。魔法「黒の処刑」を使っているシーンにおいては、槍の本数や演出についても変化が見られ、技の性能も変化していそうだ。
アクションについては、モーションのブラッシュアップや、チャージが通常攻撃や移動しながらも可能になっていると、すでに生放送などで報告されている。本作のディレクターであるトイロジックの伊藤左樹氏は、「原作と比べて、魔法と武器攻撃を複雑に織り交ぜて気持ちよくばしばし戦えるようになっています」と語り、当時のテイストを残しつつ、変更も加えられている。アトラクトムービーでも、詳しく見比べてみることで、バージョンアップによる変化がわかるかもしれない。
そのほか細かな点では、「滅び行く世界」から「滅びる世界」への字幕の変更、仮面の街の住人たちのデザインの変化が見られ、全編で新しい声の演技やグラフィックが確認できる。また、すでに発表されているとおり、パートボイスからフルボイスへの変更や、BGMの再収録も行われている。もちろん、さらなる変更点があることだろう。
『ニーア レプリカント ver.1.22474487139…』は通常版8580円で、PlayStation 4/Xbox One版が4月22日、Steam版が4月24日発売予定。限定版「White Snow Edition」は税込1万9800円で、ピンバッジ、7冊の日本語音声収録台本セット、2枚組の音楽CDも付属する。