旧作「RPGツクール」のサポートが3月31日終了へ。「RPGツクール2000」から「RPGツクールVX Ace」まで


Gotcha Gotcha Gamesは2月25日、旧作「RPGツクール」シリーズのサポートを3月31日に終了すると発表した。今回旧作と呼ばれているのは、「RPGツクール2000」「RPGツクールXP」「RPGツクールVX」「RPGツクールVX Ace」の4ツールと、「ツクールシリーズ素材集和」をあわせた5製品。旧作にはVALUE!版も含まれており、4月1日からはユーザー登録やプロダクトキーの再発行およびアンロックコードの発行も終了される。またRPGツクール公式ブログによると、旧作「RPGツクール」シリーズで作られたゲームについては、ユーザー登録不要で配布できるように調整が行われているそうだ。


「RPGツクール」シリーズは、プログラムの知識がなくとも簡単にゲームが作れることを目指して開発されている、ゲーム開発ツールだ。近年はKADOKAWAが開発・発売を手がけていたが、2020年9月にUGCおよびインディーゲーム事業を一層拡大させるべく同社の子会社であるGotcha Gotcha Gamesが設立された。同社が現在の「RPGツクール」シリーズの開発・発売元となっている。

今回サポート終了が告知された旧作「RPGツクール」は、2000年に発売された「RPGツクール2000」から、2011年に発売された「RPGツクールVX Ace」まで、「RPGツクール2003」を除いたPC版「RPGツクール」シリーズと、VX/VX Ace用の素材集「ツクールシリーズ素材集和」の5製品。告知に先駆け、2021年1月4日からは旧作「RPGツクール」4製品の技術的なサポートも終了されている。

「RPGツクール2000」はすでに発売から20年以上経過しており、今回旧作と呼ばれている中で最も新しい「RPGツクールVX Ace」でも約10年以上が経っている。しかし旧作「RPGツクール」を使ったゲームづくりは続けられており、たとえば昨年プレイヤーから高評価を集めたフリーゲーム『TOWER of HANOI』の制作ツールには「RPGツクール2000 VALUE!」が利用されていた。国内のフリー/インディーゲーム文化に貢献している側面もあり、これまでサポート対応が続けられていたのだろう。ユーザー登録やプロダクトーキーの再発行なども含め、サポート対応は終了。しかし前述のとおりこれらのツールで制作されたゲームについては、ユーザー登録不要で配布できるように調整されているという。詳細については、後日利用規約ページの更新により、公開される予定だ。


「RPGツクール2000」「RPGツクールXP」「RPGツクールVX」「RPGツクールVX Ace」および「ツクールシリーズ素材集和」は、3月31日にサポート終了予定。また、2020年に発売された『RPGツクールMZ』は、Steam/ツクール公式ストアにて販売されている。