『ジェット セット ラジオ』風ACT『Bomb Rush Cyberfunk』は2022年発売へ。あえて「スケート」を使わない理由とは

インディースタジオのTeam Reptileは2月25日、Bomb Rush Cyberfunk』の発売を2022年に延期すると発表した。『Bomb Rush Cyberfunk』は3Dで描かれた都市を舞台に、グラフィティを描いて回るアクションゲームだ。

インディースタジオのTeam Reptileは2月25日、3Dアクションゲーム『Bomb Rush Cyberfunk』の発売を2022年に延期すると発表した。もともと「2021年以降」と幅をもって告知されていたが、正式に来年の発売としてアナウンスされたかたちだ。合わせて新トレイラーも公開。対応プラットフォームはPC(Steam)および、ほかプラットフォームでのリリースも示唆されている。 
 

 
『Bomb Rush Cyberfunk』は3Dで描かれた都市を舞台に、グラフィティを描いて回るアクションゲームだ。スタイリッシュなキャラクターたちを操作し、ストリートの各所に自分の名前を記していくことが目的となる。プレイヤーはブースターパックを身につけているため、縦横無尽なアクションが可能。グラインドやスライドのほか、ジャンプ・トリック・エアダッシュといったアクロバットで立体的に街を駆けめぐることができる。街中にグラフィティを描いて回るというコンセプトから、2000年にセガ(現 セガゲームス)から発売された『ジェット セット ラジオ』シリーズへのリスペクトを強く感じさせる本作。同シリーズの音楽を手がけた長沼英樹氏も楽曲を提供しており、『ジェット セット ラジオ』の精神的続編としても期待を集めている。 

今回新たに公開されたトレイラーでは、多彩なパルクールアクションを確認可能。ガードレール上を滑ったり、ビル看板からビル看板へ壁走りしながら飛び移ったり、アーバンスタイルのド派手な動きが繰り広げられている。また街で出会う個性的な住民たちの姿も登場。身体中がツギハギだらけのバスケット選手たちや、ジャージ姿にビリヤードボールのようなヘルメットを被った息ぴったりの3人組など、一度見たら忘れられないコーディネートのキャラクターたちが首を揃えている。さらに、UFOに乗った謎の仮面の人物も出現しており、どのようにゲームに関わるのか気になるところだ。なお映像を彩るBGMは長沼氏の新曲「GET ENUF」。跳ねるビートが前面に押し出されたエネルギッシュなチューンとなっており、ポップでクールな本作にピッタリの楽曲となっている。 
 

 
Team Reptileはオランダに拠点をおくスタジオで、『Lethal League』などのスタイリッシュで爽快なアクションゲームを得意とする。現地メディアのgamer.nlにおけるインタビューによれば、開発チームのDion Koster氏はもともとスケートやグラフィティ、DJといったヒップホップカルチャー愛好家の出身。初代Xboxにて発売された『ジェット セット ラジオ フューチャー』との出会いが、その後の作品づくりに大きな影響を与えているようだ。 

本作の開発の動機としては、より自由にストリート文化を表現したい思いがあったとのこと。必ずしも『ジェット セット ラジオ』シリーズのアートディレクター植田隆太氏の作品を再構築しようとしているわけではなく、たとえばシューターゲームが互いを模倣しあうように、新たなジャンルの礎として同作を踏まえたい意図があるようだ。たとえば『Bomb Rush Cyberfunk』は、あえて『ジェット セット ラジオ』のようにローラースケートで滑走せず、キャラクターが自身の脚で走るようにデザインされている。ここにはブースターパックを引き立てる狙いのほか、ストリートカルチャーとして「スニーカーで歩き、自分の足でダンスできる」ことに重きを置いたという理由もあるとのことだ。 
 

 
『Bomb Rush Cyberfunk』は2022年、PC(Steam)ほかプラットフォームで発売予定だ。 

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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