ゾンビオープンワールド『Days Gone』PC(Steam)版が今春配信へ。どこまでPC向けに最適化できるか

 

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の社長兼CEOであるジム・ライアン氏は、メンズマガジンGQのインタビューにて、『Days Gone』を今春PC向けに発売すると発表した。その後開発元であるSIEワールドワイド・スタジオのBend Studioも、同じく『Days Gone』PC版を今春リリースすると発表。詳細は今後伝えるとしている。


『Days Gone』は、パンデミックにより人間社会が崩壊してから2年あまりが経過した世界 が舞台となる、オープンワールドサバイバルアクションゲーム。PS4向け独占タイトルだ。感染者「フリーカー」が蔓延する世界で、最愛の妻サラを失い、いつしか自分自身をも失ったバイカーのディーコン・セントジョンの物語が描かれる。生存者たちの人間ドラマ、フリーカーの大群との戦闘、そしてバイク旅が軸となるゲームだ。リリース後には新難易度「サバイバル」やチャレンジ要素といった追加コンテンツが配信されている。

SIEは近年になり、自社ゲームのPC配信に意欲を見せている。これまでにもSteamやEpic Gamesストアにていくつかタイトルリリースをおこなっていたが、ここ最近でその動きが本格化。昨年8月には人気タイトルのひとつ『Horizon Zero Dawn Complete Edition』をリリースした。さらに『Horizon Zero Dawn』 以外のPS独占タイトルもPC向けにリリースするとも予告(関連記事)。見たところ、最新ゲームはPSプラットフォームで発売しつつ、リリースから数年が経過した旧作をPC向けに移植するねらいだろう。


『Horizon Zero Dawn』PC版の発表はPCユーザーを喜ばせたものの、リリース当初はPC向けの最適化が不足しているとの指摘が散見され、開発元が対応に追われた。特定環境下でのクラッシュ多発やセーブデータ削除発生が報告されており、ゲーム自体の評価は高いながらも Steamレビューは低評価が集まっていたのだ。Guerrilla Gamesはすぐさまこうした問題に対応。度重なるパッチ配信やHotfixを経て現在では動作が安定しているという。先月1月にはバージョン1.10が配信されている

『Days Gone』は、発売後もアップデートによりパフォーマンス向上がなされてきたタイトル。本体ファイルデータの削減や、PS5向けの4K解像度/60fps対応が実施されている。コンパクトさとリッチさ、両方の強化がなされてきたわけだ。そのままPCでもパフォーマンスが発揮されれば、PCユーザーにとっては嬉しいことだろう。最適化がしっかりされた状態で発売されることを期待したい。

すでにSteamストアページがオープンしており、システム要件などが確認できる。PS4版のアップデートにて配信されたNew Game Plusやサバイバルモード、チャレンジモードなどが収録されているほか、ウルトラワイドモニターのサポートやフレームレートの上限撤廃が導入され、グラフィックの改善も施されているとのこと。


『Days Gone』PC版は今春発売予定だ。