『Apex Legends』ランパートは、さらに強化予定。シーズン8調整で戦績向上するも、まだ健全状態には“程遠い”
『Apex Legends』におけるランパート使いの諸氏に朗報が入ったようだ。リリース当初より勝率の低迷が叫ばれ、強化が望まれ続けてきた彼女。シーズン8にて調整が入り、ミニガン・シーラの角度調整や構築フェーズの壁のHPが1から45に上昇するなどの大幅な強化が図られた。一方、開幕当初から「ヒューズの戦術でバリケードが紙ペラ化」というバグに見舞われるトラブルも(関連記事)。何かと波乱の状況に見舞われてきた彼女だが、今後はどのような方針で調整されるのだろうか。
本件について、海外掲示板Redditにて開発者から言及があった。コメントを寄せているのは、Respawn Entertainmentにてレジェンドのバランス調整を担うデザイナーDaniel Zenon Klein氏だ。あるスレッドにてユーザーは、「(シーズン8の)強化があってからランパートの状態はどうなっているか?」との質問を直撃。Klein氏の回答によれば、「驚くほどよくなっている」とのことだった。
一方、健常な状態にまで持ち直しているかというと、そういうわけでもないらしい。当初の戦績があまりにも振るわなかったということだろう。ピック率に関しては向上が見られるものの、勝率はダウンしているというランパート。しかしこれは彼女に限った話ではなく、いずれのレジェンドも選ばれる率が増えると相対的に戦績が下がる傾向にあるようだ。
開発チームとしては、今後さらなる強化をランパートに実施予定だという。すでに実施した強化として、既存の能力(シーラ・増幅バリケード)の強みを増す調整には手応えを感じているとのこと。今後の調整としても、新たな能力を付け足すよりは現在のアビリティの取り回しを向上する方向で図られる可能性が高いだろう。
同時に、シーズン8当初に調整が入ったスピットファイアの強化および金マグの追加も、間接的にランパートの強化につながっているのではないかとKlein氏は見る。ランパートのパッシブアビリティといえばライトマシンガン使用時に装弾数・リロード速度を自動で強化する「改造ローダー」。今のところ適用可能な武器が3種類しかなく物足りない印象もある能力だが、LMG内でも比較的評価の高いスピットファイアにバフがあったことでリボルバへの追い風になっているようだ。今後さらにディヴォーションの頑張り次第ではより風向きがよくなるかもしれない(もちろんLスターも)。
派手なガトリングガンのイメージに反して、実は地道に拠点構築を重ねる「縁の下の力持ちタイプ」との評価もあるランパート。使用率が高まっている今、プレイヤーも徐々に彼女の立ち回りを学んでいる状態にあるのだろう。今後、ラムヤ印のミニガンが戦場で輝く日も近いのかもしれない。
ちなみにランパート調整の話題が飛び出したのは、彼女にまつわるスレッドではなく、「オクタンの強化提案」とのスレッド。オクタンのジャンプパッドにグレネードを仕込める、というユニークなアイデアが飛び出した……のだが、Klein氏は「なぜ今、彼に強化が必要だと思ったんですか?」とやや塩っぱめの対応。というのもオクタンはシーズン8に入り、ジャンプパッドにてスーパージャンプやスライドジャンプを可能とする大改修を受けたばかり(関連記事)。今まさにその成果を確認している段階にあって、思いつきで別案が放り込まれたことには思うところがあったのかもしれない。開発チームの、レジェンド調整にまつわる苦悩は続く。