GoogleがStadia向けに100タイトル以上を今年配信すると予告するも、昨年より減少。拭いきれない今後への懸念

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Googleは2月12日、同社の運営するクラウドゲームサービスStadia関連のブログを更新。2021年には、100以上のタイトルをStadiaのストアに追加すると発表した。

Stadiaは、Googleが提供するクラウドゲームサービス だ。低遅延かつすぐに遊べるゲーム体験を実現するサービスとして打ち出され、2019年に欧米などでサービス開始された。しかし、独自コンテンツの不足や競合サービスの台頭などもあり、前評判ほどの存在感を見せられず。パブリッシャーからもタイトルラインナップの追加ペースの遅さや、サービス面の改善の遅さが指摘されていた(関連記事)。


その後も苦心は続いており、今年に入ってからはStadia向けにゲームを制作する内部スタジオStadia Games and Entertainmentへの投資をやめ、閉鎖すると発表。Stadiaのサービス自体は続けていくとし、サービスのテクノロジーへの投資やパートナーへの協力を強めていくとコメントしていた。しかしながら、サービス提供元が自社ソフト開発を、高コストを理由にやめると宣言したことは物議を醸していた。さらに同サービス向けには2Dサンドボックス『テラリア』もリリース予定であったが、開発者のGoogleアカウントが停止されたことをきっかけに、開発者側が配信予定を取り下げ(関連記事)。今後の展開に不安をのぞかせていた。

そんな中、Googleは2021年のStadia展開について発表。近日配信予定のゲーム9本を紹介している。『Shantae: Half-Genie Hero Ultimate Edition』『Shantae: Risky’s Revenge – Director’s Cut』『It came from space and ate our brains』『FIFA 21』『Kaze and the Wild Masks』『Judgment』『Killer Queen Black』『Street Power Football』『Hellpoint』などが春にかけてリリースされるという。またこれらのタイトルは一例であり、2021年には100以上のタイトルがStadiaのストアに並び、プレイできるようになるとGoogleはコメントした。


Googleは実は2020年にも同じような発表を同時期にしている。その時は同年にタイトルを120本以上リリースすると告知していた(関連記事)。単純に考えると、年間のリリース予定タイトル数が20本ほど減少している。 さらに2020年には時限独占タイトルを拡充すると予告していたが、そうしたタイトル発表も目立っておこなわれず。逆に、クリエイションゲーム『Crayta』は、Stadia向けの時限独占リリースが発表されていたが、今年に入り時限独占は撤回されていた(The Verge) 。

かつては『FF15』など一部タイトルにはStadia限定の要素も追加されていたが、そうした独占要素の導入も最近ではおこなわれていない。今回発表された9タイトルもまた、追加要素のない移植のようだ。Googleだけではなくパブリッシャーも、Stadia向けの注力が積極的ではないように見える。


Stadiaは、モバイル向けの展開を進めており、YouTubeへの統合にも力を入れているものの、“そこでのみ遊べるゲーム”がないのが現状で、このやり方でユーザーが増えるかは不透明。タイトル数が増えても、そうした課題は続くだろう。インフラ面が改良されれば利用の快適さは上がるかと思われるが、クラウドゲームサービスが続々と登場する中Stadiaをあえて選ぶ理由も見つけづらい。今後サービスが続けられるのかという疑問が拭えないのが現状だ。発表時は大きな話題を集めたStadiaは、ゲーム業界にて発表時のような存在感を見せることができるのだろうか。そして日本でサービス開始される日はくるのだろうか。

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