育成ローグライトRPG『モン娘ぐらでぃえーた』PC向けに2月15日発売へ。カードを使って最強のモンスターを育てあげる、デッキ構築と戦いの日々

ZephyrStudioは2月9日、『モン娘ぐらでぃえーた』を2月15日にリリースすると発表した。後日、Steam/iOS/Android版も配信される予定だ。

個人ゲーム制作サークルZephyrStudioは2月9日、『モン娘ぐらでぃえーた』を2月15日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(BOOTH/DLsite)で、価格は500円程度。後日、Steam/iOS/Android版も配信される予定だ。


『モン娘ぐらでぃえーた』は、モンスター娘を育成して闘技場の制覇を目指す育成ローグライトRPGである。本作の世界では、18年前に戦争が終わって以来、亜人たちが迫害され続けていた。亜人復興協会の新人トレーナー・コメットと、モンスターブリーダーであるプレイヤーは、モンスター娘を鍛え上げ、誰でも参加可能な闘技場へ出場。闘技場制覇により得られるという「安定した生活」を目指して、3人で戦いを繰り広げる。

育成するモンスター娘が決まったら、カードを使って彼女たちを鍛えていく。カードには、素振りや走り込みなどトレーニング内容が記されているので、HP/筋力/知力/強靭/精神/愛情の6種類のパラメーターのうち、伸ばしたい能力にあわせてトレーニングを選択。また、カードには経過する日数も記載されており、経過日数にあわせてスケジュールが進行し、止まったマスごとのイベントが発生する。体力が増減する回復/疲労、ほかのモンスター娘との戦闘、ショップでの買い物など、発生するイベント内容も考慮しながら、トレーニングに明け暮れるわけだ。


戦闘では、鍛え上げたパラメーターとスキルを使って、どちらかが倒れるまで戦いが繰り広げられる。戦闘中のモンスター娘は時間経過と共にAPが増加し、APを消費してスキルを発動。無事に対戦相手を倒せば、報酬として使い捨てのカードが複数枚手に入る。強敵を倒した場合などには、カードに加えてアーティファクトも入手でき、より効率的なトレーニングが可能に。獲得したアーティファクトと構築したデッキが噛み合った場合には、極端なパラメーターの強力なモンスター娘が育成できることもある。

ただし、戦闘中に負ったダメージは、戦闘が終わっても蓄積されたままだ。当たれば一撃で相手を仕留められるほどにモンスター娘を鍛え上げても、スキルには命中率があり、相手が格下でも一定のリスクが残される。さらにトレーニングには、HPを消費してパラメーターを大きく向上させるものもあるが、トレーニング後に回復カードや回復マスに止まれるかは、構築したデッキ次第。HPを大きく消耗したまま戦闘マスに突入してしまえば、もはや祈るしかない。リスク・リターンを管理しながら、複製と売却機能を持ったショップやアーティファクトを利用しつつ理想的なデッキを構築し、自由にモンスター娘を育成していくゲームプレイが本作の魅力だろう。ノーマルと簡単なエンジョイ以外に、より高難易度な試練モードも搭載。現時点のβ版で育成できるモンスター娘は、シバイヌとドラゴニュートの2体になっているが、製品版ではそれぞれ個性的な10種類ほどのモンスター娘が育成できるようだ。

本作を開発しているZephyrStudioは、国内の個人開発者である湊あおい氏によるゲーム制作サークル。音楽やモンスター娘のデザインなどには他のクリエイターも参加し、開発が進められてきた。本作の一部には『モンスターファーム』シリーズの面影が感じられるが、初期の『モン娘ぐらでぃえーた』はさらに同作の影響が強いシステムが採用されており、同氏が“リスペクトを超えて失礼だ”と感じたために、現在のシステムに近いものへ変更。また開発の動機の一つとしては、本作を通して『モンスターファーム』シリーズや『ダンジョンメーカー』といった同氏の推し作品を知ってほしいという狙いもあるのだそうだ。

『モン娘ぐらでぃえーた』は、2月15日にPC(BOOTH/DLsite)向けに500円程度で販売予定。後日、Steam/iOS/Androidでも販売予定とされている。なお、PC(BOOTH/itch.io)/Android向けには、本作のベータ版が無料配信されている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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