『FF14』新拡張「暁月のフィナーレ」発表、情報ひとまとめ。6.0ではヒーラーの賢者が追加されるほか、無人島なども

スクウェア・エニックスは『FF14』バージョン6.0となる「暁月のフィナーレ」を発表した。その内容をひとまとめにする。

スクウェア・エニックスによる「ファイナルファンタジーXIV 新情報発表会」が本日2月6日に開催され、『FF14』バージョン6.0となる新拡張パッケージの情報が公開された。新拡張の名前は「暁月のフィナーレ(英題:ENDWALKER)」、今年秋発売予定となっている。

新ヒーラージョブ「賢者」の追加

「暁月のフィナーレ」では新ジョブが2つ追加予定。そのうち、発表会の最初に流れたトレーラーにも登場したヒーラージョブ「賢者」の詳細が発表されている。賢者は『FF14』オリジナルのファンネルのような武器種「賢具」を操るヒーラーとなっている。ヒーラーの中でもバリアヒーラーと呼ばれるロールを担当するジョブとなる。6.0以降では白魔道士と占星術師がピュアヒーラー、学者と賢者がバリアヒーラーというヒーラー内における明確な役割分担がなされる予定で、占星術師はピュアヒーラーとなるように大幅な調整が施される。バリアスタンスとも言えるノクターナルセクトが拡張以降どうなるかは分からないが、大幅にプレイ感が変わることは間違いがなさそうだ。なお、もう一つの新ジョブについては「メレーDPS」と明言されている。

ハイデリン・ゾディアークサーガの終わり

「暁月のフィナーレ」は新生編から続く『FF14』のシナリオに大きな区切りを付ける拡張となる。とはいえ『FF14』自体が終わるというわけではなく、6.0の時点でストーリーを綺麗に畳み、6.1からは全く新しいストーリーを展開する予定とのこと。

追加されるコンテンツ

拡張では80から90へレベルキャップが開放され、イディルシャイアやユールモアのようなプレイヤーの前線基地に相当するラザハンやサベネア島、そして荒廃したガレマール帝国首都「ガレマルド」などの新規フィールドが追加される。新規獣人の「マタンガ族」に関連するクエストや新規ダンジョンももちろん追加。『FF10』でもお馴染みの「アニマ」がおそらく蛮神枠として追加され、高難易度レイドには「万魔殿パンデモニウム」が予定されている。『ニーア オートマタ』コラボのヨルハに続くアライアンスレイド(24人ダンジョン)には、今回は『FF14』オリジナルのものが用意される予定のようだ。PvPではロールの垣根を越えて参加できるカジュアルな新コンテンツが開発中。新装備や新クラフトなどももちろん追加され、フェイスには待望の近接DPS枠としてエスティニアンが竜騎士として参戦する。

また、ゴールドソーサーにも「ドマ麻雀」の規模に相当する大きな新しいコンテンツが追加される予定。ほかにも『牧場物語』シリーズを彷彿とされるようないわゆるスローライフ系コンテンツとして「無人島開拓」が追加され、復興を遂げたイシュガルドのハウジングも開放される予定だ。イシュガルドハウジングエリアに関しては6.0では下見のみ可能で、実際に購入可能となるのは6.1となる。

システムの変更

「暁月のフィナーレ」のシステム変更について、まずバトル計算式のデノミネーションが行われる予定だ。2.0以降膨らみ続けてきたダメージや回復量、ステータスなどの数字が一律で引き下げられることになる。大きくなりすぎたこれらの数字はプログラム的にオーバーフローの危険性をはらんでおり、すでにヘイト計算やフライテキストの描画などでもシステムに多大な負担をかけていたとのこと。レベル50から80にかけてのステータスの伸びを圧縮する形で全体的に数字を引き下げる調整が行われる予定だ。80から90にかけてのステータスやダメージの伸びは今までの拡張と同じように感じられるように注意した上で、大体現在の1/5程度まで数字が減るとのことだ。

また、プレイヤーのグラフィックに関係ない上にドロップ枠やアーマリーチェスト枠を専有していた「帯防具」が6.0をもって削除される。帯防具用に用意されていた35枠のアーマリーチェストは、主道具(武器)と指輪に15枠ずつ割り振られそれぞれ50枠ずつとなる。なお指輪の1枠化を求める声も多かったようだが、こちらはプレイヤーグラフィックに影響があることも鑑みて今回は見送ったようだ。

「データセンタートラベル」も6.0を目安に実装される予定。仕組み的にサーバー移動と同じような実装をすることは難しいが、一旦ログイン画面まで戻って選択することで他DCに遊びに行き、パーティーを組んだり一緒にコンテンツを遊べたりするような仕組みを予定しているとのこと。経済への影響なども特に今の所心配は不要のようだ。

PS5版ベータテストとファンフェス日程

拡張とは直接関係ないが、PS5版『FF14』のオープンベータは2021年4月13日に開始予定。PS5版は4K出力にも対応し、非常に短いロード時間も実現しているという。PS4版プレイ権を所持済のプレイヤーは無料でPS5版にアップグレードすることが可能だ。また、5月15日~16日にかけてはデジタル+リアルでファンフェスが開催予定。拡張についての残りの情報もこちらで公開される。ファンフェスの内容はすべて無料でストリーミング視聴可能となっているが、記念として初の8人乗りマウント「ルナホエール」の販売がなされる予定となっている。

『FF14』プレイヤー待望の新拡張「暁月のフィナーレ」はティザーサイトも現在公開中。また、今日の15時からはパッチ5.5の内容を特集するプロデューサーレターライブも配信予定なので、そちらも見逃さないようにしよう。


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Mizuki Kashiwagi
Mizuki Kashiwagi

PCとPS4をメインで遊んでいます。自分で遊んでも、観戦していても面白いような対戦ゲームが好きで、最近は格闘ゲームとMOBAをよく遊んでいます。

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