『白の少女』Steam版配信開始。色の設定されたカードを使い、見た目を変化させて戦うリアルタイムバトル


同人ソフトサークル大虎工房は2月1日、『白の少女』Steam版を配信開始した。価格は620円。クロスプラットマルチプレイヤーにも対応しているという。

『白の少女』は、2018年にPC/iOS/Android向けとしてリリースされた、対戦型リアルタイムボードゲームである。各プレイヤーが操作する少女は、人間が消えた世界に生まれたAI。色で表現された感情を集め、人間に近い存在になろうとしており、白の少女となることが目的の一つとなる。

本作における色は赤・緑・青の3色に分け、RGBで表現されている。ゲーム開始時の少女たちは、黒髪に黒い衣装を身にまとったRGBが0の状態からスタート。記憶のカケラと呼ばれる色のついた感情のカードを使うと、対応した色を少女たちは獲得していき、RGBの変化と共に見た目や色が変化していく。ゲームが進み、感情を獲得するに従って、少女たちが白に近づいていくわけだ。


カードには、バフやデバフを与えるパッシブスキルが設定されたものと、回復や全体攻撃を行うアクションスキルが設定されたものが存在する。それぞれのカードには、コストとして詠唱にかかる時間が設定されており、リアルタイムにバトルが進行。自身の強化や回復、ほかの少女への攻撃を繰り出しつつ、最後まで立っていた少女の勝利となる。

また、色の獲得などによって少女の見た目が変化したり、時間経過によってフェーズが進行したりすると、手に入るカードプールが変化する。少女の外見からほかの少女のもっている色の状況や繰り出してくるカードがわかるほか、色による相性も存在し、少女をどの色へと成長させていくのかといった、色を巡るゲームプレイが本作の特徴とされている。ランダムマッチングの全国対戦以外に、ルームマッチにも対応。プレイヤーが好みの色へと変化させていく少女たちには、Live2Dによる動く演出も用意されている。


本作を開発したのは、国内の同人ソフトサークル大虎工房だ。同サークルは、装備品によって少女の色が変化するダンジョンRPG『虹のユグドラシル』もiOS/Android向けとして2020年にリリースしており、色にこだわりがあるのだろう。

『白の少女』Steam版は620円で配信中。iOS/Android版が各ストア、PC版もメロンブックスで配信されているほか、PC用の体験版も用意されている。