SCP風味な短編ホラー集『DO NOT TAKE YOUR EYES AWAY FROM THE RED FRIDGE 』発表。赤い冷蔵庫から目をそらすと、二度と陽の光が見られない

CO5MONAUTは1月26日、『DO NOT TAKE YOUR EYES AWAY FROM THE RED FRIDGE』を開発中であると発表した。実験的な短編ホラー作品が複数収録される。

海外のインディーゲームスタジオCO5MONAUTは1月26日、『DO NOT TAKE YOUR EYES AWAY FROM THE RED FRIDGE』を開発中であると発表した。Steamではストアページが公開中。ゲームジャム「2020 Epic MegaJam」内で同スタジオによって制作された同名の掌編ホラーゲームがタイトルになっており、同作を含めた複数の実験的な短編ホラー作品が収録予定だ。

ゲームジャムで公開された『DO NOT TAKE YOUR EYES AWAY FROM THE RED FRIDGE』は、奇妙な赤い冷蔵庫と対峙する、短編ホラーゲームである。その赤い冷蔵庫には異界の力が宿っていて、目をそらすと陽の光が見れなくなるという。主人公のフランクは、娘のロリーと2人暮らし。彼らは、数週間前に古い家へ引っ越してきたばかりで、前の持ち主が失踪したため、家の中には古い家具などが残されている。

ある日、フランクが地下室へ降りていくと、古く赤い冷蔵庫の周りに、ロリーのお気に入りの人形とクレヨンが放置されていた。娘の姿は見当たらず、赤い冷蔵庫に描かれた目はフランクをじっと見つめている。それから数日、地下室に座って冷蔵庫を眺め続けたフランクの胸中には、死への恐怖と娘を取り戻せるかもしれないという希望が残されていた。


フランクの足元には、誰かの書き残した祈りの言葉や赤い冷蔵庫に関するメモが多数残されている。しかし、目の前にある赤い冷蔵庫は不気味で、少しでも目を逸らすと何が起こるかわからない。そのため、まずは赤い冷蔵庫を視界から外さないよう気をつけながら、状況を打ち破るヒントを探ることに。少々操作に癖があるものの、得体の知れないオブジェクトと対峙するゲームプレイには、独特の緊張感がある。また、初代PlayStation風のレトロなグラフィックが採用されており、奇怪な状況を不気味に彩っていた。

短編ホラーゲーム集としての『DO NOT TAKE YOUR EYES AWAY FROM THE RED FRIDGE』には、同名作品も含めSCPや「トワイライトゾーン」などに影響を受けた、型破りなホラーゲームが収録予定とされている。Steamのストアページによると、赤い冷蔵庫の話はプロローグや物語の始まりにあたるもの。CO5MONAUTは、ゲームジャム「2020 Epic MegaJam」内にて1週間で開発した同作が気に入ったため、本格的な短編ゲーム集を作ることにしたそうだ。なお、CO5MONAUTは1ビット風RTS『Death Crown』をSteamなどでリリースしている。


『DO NOT TAKE YOUR EYES AWAY FROM THE RED FRIDGE』は、Steamにて発売予定。itch.ioでは、同作にも収録予定の、赤い冷蔵庫と対峙するホラーゲームが無料公開されている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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