『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の「第5回 英雄総選挙」中間発表にて、男性編2位にNPC“門番”がランクイン。コミュニティを賑わす


『ファイアーエムブレム ヒーローズ』公式Twitterアカウントは1月25日、「第5回 英雄総選挙」中間発表を公開した。その中で男性編にて“門番”が2位にランクインし話題を呼んでいる。まさかのダークホースの上位ランクインに、コミュニティでは喜びと困惑の声が飛び交っているようだ。


英雄総選挙は、『ファイアーエムブレム ヒーローズ』で実施されている人気企画。『ファイアーエムブレム』各作品から好きな英雄(キャラ)を選び、1日1度投票できる。結果が出た際には票数が多かった男性・女性それぞれ上位2位のキャラが特別な衣装を着た総選挙バージョンとしてゲーム内に登場。また上位入賞した英雄は、人気があることが証明されたという背景にて、別途実装されやすくなるとの説もある。推しキャラを輝かせるには、絶好の機会なわけだ。また一度当選した英雄は次回以降登場しないというルールがあり、選挙ごとに上位陣の顔ぶれが変わるという魅力もある。なお投票はニンテンドーアカウントと紐付けされるため、不正に票を投じることは難しい。

そんな「第5回 英雄総選挙」の中間発表にて、門番が上位にランクインし物議を醸している。門番は『ファイアーエムブレム 風花雪月』に登場するNPCだ。ガルグ=マク大修道院の入り口にたたずんでおり、会話をかわすことができる。名もなきNPCであるが、友好的で実直で前向きなパーソナリティが発売後より人気を博す(関連記事)。時に前向き時に落ち込みながら、過酷な物語を彩っていく“癒しキャラ”として、親しまれてきた。開発陣もこうした熱量を把握してか、ドラマCDに出演したり、『スマブラSP』のベレト / ベレスDLCにて背景キャラとして登場したり、NPCながら破格の待遇を受けてきた。そのほか『ファイアーエムブレム 風花雪月』向けDLC「煤闇の章」では門番を意識したであろう、“番人”なるキャラが登場するなど、同作において強い存在感を見せてきた。


門番は2020年1月に開催された第4回 英雄総選挙ではノミネートされなかったものの、第5回では士官学校編より番人と共に投票候補に。結果として、男性部門ではマルスに次ぐ2位にランクインしている。クロムやベレト、ルフレといった主人公格のキャラを上回る勢いである。まさかの門番のランクインに、コミュニティ内では賛否両論。こうした波乱を迎合する声もあれば、NPCながら人気キャラを差し置いて上位にランクインする動きに困惑する声も見受けられる。


では門番の投票源はどこなのだろうか。実は門番は特に海外にて人気のあるキャラだ。前述した明るくかわいいキャラとして愛されており、ファンアートの数もかなり多い。また『ファイアーエムブレム ヒーローズ』は海外人気の高い作品である。任天堂は2018年3月期の決算説明にて、同作の売り上げ比率を開示。2018年第4四半期においては海外売り上げが国内を上回る58%であることを明らかにしていた(リンク先はPDF)。

TwitterユーザーLuna氏は太平洋標準時1月23日11時時点で、#FEChooseハッシュタグにて投票している人々のデータを集計。門番(Gatekeeper)が極めて高いと報告していた。ユーザー数の多い海外から、門番票が投じられていることにより、中間発表にて男性編2位にランクインした可能性はありそうだ。

とはいえ、海外コミュニティの間でも門番の2位は賛否両論。推しキャラの当選を願う声が寄せられており、Redditでは今の順位に納得する人々もいれば、門番を2位から引きずり下ろすべくクロムに票を投じると宣言する人もおり、意見は多種多様(Reddit)。いろんな意見があるのは当然だろう。しかしこうした波乱の展開もまた総選挙の醍醐味である。はたして“門番さん ”は、熾烈な追い上げをかわし、特別衣装を着用しての実装が果たされるのだろうか。