無限ドット絵ローグライト『Loop Hero』ゲームプレイ映像公開。デッキ構築でマップを作り、永久ループの世界を救え


Devolver Digitalは1月11日、デッキ構築型ローグライトRPG『Loop Hero』のゲームプレイ映像を公開した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2021年初頭の発売を予定している。また日本語字幕とインターフェースにも対応するという。
 

 
『Loop Hero』はレトロなRPGに、カードデッキ構築とローグライク要素を組み合わせた作品。舞台は、死神の力により無限ループへと陥った世界だ。プレイヤーが最初に目の当たりにするのは、見下ろし型のマップ。それも、何もない小道がぐるりと一周しただけの簡素な地形だ。敵にエンカウントすると戦闘になり、自動進行でバトルがおこなわれる。

ここまでは特に目新しい要素がないものの、『Loop Hero』の本番はここから。敵を倒すと、報酬としていくつかの「カード」が手に入る。描かれているのはモンスター・環境・建造物など。こうしたカードを先述の何もない道に配置していくことで、次に同じルートを通ったときに絵柄どおりのイベントが起きるのだ。森林や山岳などのカードを置けばその環境に合った資源が手に入るし、灯台や墓場を配置すればその通りの建物が道中に現れる。
 

 
難しいのは敵カードの配置だ。もちろん立ちはだかる相手が多いほど道程は険しい。さりとて、よりよいカードを手に入れるにはより強い敵と出会わなくてはならない。こうしたトレードオフのバランスを勘案しながら、ベストなループを模索することが『Loop Hero』の目的となる。ベースとなるマップは毎回自動で生成されるほか、異なるヒーロークラスを使うことで違ったループを楽しむことができる。何度もの繰り返しを経たら、ガーディアンと呼ばれる邪悪な存在との戦いへ。最終的に、無限の輪廻を作り出した死神を打ち破ることが究極の目標となる。

システムだけでもユニークな本作だが、さらに重厚な世界観が興をそそる。周回の合間にはストーリーが進行し、バラバラに引き裂かれた世界と記憶を失った主人公の物語が描かれるのだ。精細なタペストリーのように描かれた緻密なドット絵も、いっそうゴシックな雰囲気を引き立てている。また本作はローグライク要素のある作品だが、恒久的な成長要素も存在。手に入れた資源を使ってキャンプをアップグレードすれば、鍛冶場や調理場など冒険の手助けとなる設備が拡張できるのだ。またゲームスピードは2種類から選ぶことができ、任意のテンポでプレイすることができるようだ。
 

 
なお本作の公式Webサイトではゲーム紹介のほか、システムにちなんだユニークな仕掛けが隠されている。一足先にプレイ体験を味わう一助となるかもしれない。開発を手がけたFour Quartersは、美麗なピクセルアートと他にないゲームシステムを武器とするインディースタジオだ。過去作の『PLEASE, DON’T TOUCH ANYTHING』は、「絶対に押してはならない」というスイッチをめぐって奇妙な現象を目の当たりにするパズルアドベンチャーである。

『Loop Hero』は2021年初頭、PC(Steam)向けにリリースを予定している。